【対象別】スクールカーストで悩んでいる人の解決策や対策を紹介

【対象別】スクールカーストで悩んでいる人の解決策や対策を紹介

カーストが低くてしんどいです。

スクールカーストに悩んでいる人は多いですよね。

現在の学校では、スクールカーストは、ほとんどの学校で存在しています。

この記事では、現役教員の視点から、生徒・保護者・教師別にスクールカーストの解決策を解説します。

自分の位置から知りたい人は、先に全10問のスクールカースト診断をどうぞ。

先に結論です。生徒・保護者・教師のどの立場でも、いちばん確実なのはカーストが生まれる環境そのものから出ることです。

そのうえで、それぞれの立場でできることを順番に解説します。

なお、スクールカーストの意味そのものはスクールカーストとは?意味と定義で詳しく解説しています。

スクールカーストの解決が難しい3つの理由

スクールカーストの解決が難しい3つの理由を示した図。権力構造はどこにでもあること、クラスが1年間固定で閉鎖的なこと、上位の生徒や一部の教師には都合がよく変える動機がないことを並べ、変えられるのは自分がいる環境だと結論づけている
カースト自体は変えられません。変えられるのは、自分がいる環境です

解決策の前に、前提を1つだけ共有させてください。

スクールカースト自体をなくすのは、ほぼ不可能です。崩壊させるのは、夢のまた夢です。

理由は3つあります。ここが分かっていないと、間違った方向に努力してしまいます。

解決が難しい理由教室で起きていること
①権力構造は
どこにでもある
会社でも地域でも、人が集まれば上下は生まれます。大人でも作ってしまうものを、子どもにやめさせるのは不可能に近いです
②クラスが
閉鎖的である
会社は異動や転職で人が入れ替わりますが、学校は同じメンバーで1年間固定。一度できた序列が、時間とともに固まります
③カーストで
得する人もいる
上位の生徒と、進行を任せてしまう一部の教師には都合がよい。変える力を持つ人ほど、変える動機がありません

特に効いているのが②です。詳しくはスクールカーストが作られる原因で解説しています。

では、もう打つ手がないということですか?

いいえ。カーストは変えられなくても、自分がいる環境は変えられます

ここからが本題です。立場別に、現実的な方法を挙げていきます。

生徒が悩んでいる場合の解決策

全日制と通信制の人間関係を比較した図。全日制では固定クラスの枠の中で上下の序列ができやすく、通信制では枠がないため好きなことや部活、スクーリングを通じて関係が広がる様子を示している
同じ「学校」でも、枠があるかないかで人間関係の形は変わります

まず、いま当事者としてしんどい人向けです。

解決策を以下の3つに分類して解説します。

  1. 別のコミュニティへ行く
  2. 気にしない
  3. 学力を上げる

効果が大きい順に並べています。1つずつ解説していきます。

方法1:別のコミュニティへ行く

1つ目、そして最も効果が大きいのが「別のコミュニティへ行く」です。

そもそもスクールカーストの原因は「閉鎖的なコミュニティ」です。

学校生活時代は、ずっと閉鎖的なコミュニティにいなければいけません。

参考:【なぜできる?】スクールカーストが作られる原因は?

別のコミュニティに行けば、自分の居場所を確保でき、自分の問題が解決できる可能性があります。

自分の興味・関心でつながれるコミュニティで、自分の居場所を見つけるのをおすすめします。

ここで、教員として正直にお伝えしたいことがあります。いちばん確実な「別のコミュニティ」は、学校そのものを変えることです

スクールカーストは「同じメンバー・同じ教室・逃げ場のない時間」の3つが揃うと生まれます。この3つがない学校に移れば、悩みの土台ごと消えます。

その代表が通信制高校です。たとえばN高等学校には固定クラスがありません。

いま決める必要はありません。資料を取り寄せるだけなら無料で、入学の義務もありません。

選択肢を1つ持っておくだけで、教室での息苦しさは変わります

まずは無料で資料請求

その前に、どんな学校なのかを知っておきたい人は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。

方法2:気にしない

2つ目は、最もシンプルな方法である「気にしない」ことです。

スクールカーストは虚構です。

あると言えばあるし、ないと言えばないのがスクールカーストです。

冷静に考えると直接的に暴力を振るわれる以外のリスクはありません。

スクールカーストのアンケートにおいて、同じ学校の人でも「カーストはあった」と答える人と「無かった」と答える人がいます。

この差は、スクールカーストに「気づいていた」かどうかの差です。

スクールカーストは「気にしない」が一番の特効薬です。

とりあえず、自分を「カースト下位」と思い込まないことから始めましょう。

それができたら苦労していないんだけど!

確かに当事者からしたらしんどいけれど、大人になったらほとんど関係ないものだからね!

方法3:学力を上げる

3つ目の解決策が、「学力を上げる」があります。

これは最も現実的な方法です。

スクールカーストの順位は社会に出た時に全く意味を持たないです。

同じく、スクールカーストの順位を上げるための努力も社会に出れば無駄になります。

けれど、学校での勉強は社会に出ても報われる可能性が高いです。

勉強できれば、スクールカーストが少ない進学校に行く選択肢も増えます。

参考:スクールカーストと勉強や学歴との関係は?【あまり関係ない!】

勉強して成果が出始めると自信がついてきます。

スクールカーストの順位とは異なり、勉強の自信はしっかりとした実績を根拠とした自信です。

少し遠回りですが、確実に効果のある戦略が「勉強」です。

保護者で悩んでいる場合の解決策

学校に悩む子どもへの親の対応を比較した図。追い詰めやすい3つのNG対応と、安心を支える3つのOK対応に分け、まず安心、次に自信、その後に勉強という順番を示している
同じ心配でも、届き方はまったく変わります

次に、お子さんのことで悩まれている保護者の方向けです。

  1. N高の資料を子どもと一緒に見る
  2. 本音を出せる場所になる
  3. 学校に行かない選択肢を持つ

1つずつ解説していきます。

方法1:N高の資料を一緒に見る

いちばん最初にお勧めしたいのが、別のコミュニティを、親から見せてあげることです。

スクールカーストは閉じられた空間で起こります。一度できた序列は、中にいる限り変わりません。

だからこそ、外に別の世界があると知るだけで、子どもの表情は変わります。

その具体物としていちばん扱いやすいのが、通信制高校の資料です。

たとえばN高等学校には固定クラスがありません。

やり方ポイント
まず親が資料を取り寄せる無料。子どもに見せるかは後で決めればよい
「こんな学校もあるらしいよ」と置く勧めない。情報として渡すだけ
一緒にページをめくる転校の話ではなく、世の中の話として
返事を求めない考える時間を子どもに渡す

大事なのは、転校をすすめる道具にしないことです。

頻繁に勧めると逆効果です。こちらの不安が伝わって「自分はこのままではいけないんだ」となり、かえって家から出なくなります。

あくまで「世界はここだけじゃない」と伝えるための材料として使ってください。

親が選択肢を1つ持っているだけで、家庭の空気は変わります。資料請求は無料で、入学の義務もありません。

まずは無料で資料請求

その前に、どんな学校なのかを知っておきたい方は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。

地域の集まりや、少し離れた塾でも構いません。学校の外に居場所があると知ることが、いちばんの薬になります。

方法2:本音を出せる場所になる

次に、家庭が「本音を出せる場所になる」ことも大事です。

スクールカーストに悩んでいる時は、理不尽な目に遭っていることが多いです。

友達の輪にもうまく入れず、なかなか本音を話せる環境にないかもしれません。

子どもにとってのコミュニティは家庭と学校しかありません。

まずは家庭が安全基地の役割を担う場所になってあげてください。

家庭で本音を話せたりすると、「自分には帰る場所がある」と思って、再び巣立っていくことも可能となるでしょう。

方法3:学校に行かない選択肢を持つ

3つ目に、学校に行かない選択肢を受け入れましょう。

学校に行く過程で辛そうな子どもを見ると、とても悲しくなりますよね。

けれど、学校に行かなければ将来を不安に思ってしまいます。

そんな時でも、まずは「学校から離す」選択肢を提示してあげてください。

「学校に行くことだけが人生ではない」という気づきが、長い目で見れば、学校へ行くハードルを下げる可能性があります。

保護者の方からすれば、不安でいっぱいだと思います。しかし、できることは多くありません。

選択肢を開くことと、受け止めることの2つだけです。それで十分です。

教師で悩んでいる場合の解決策

流動性とスクールカーストの強さの関係を示した図。人の入れ替わりや関係を選べる流動性が低いほどカーストは強く、高いほど弱くなる傾向を、小中高の教室・部活・会社・大学で比較している
カーストの強さは、その環境の流動性で決まります

教師の方でスクールカーストに悩まれている方に対しての提案です。

  1. クラスを開放する
  2. 人気以外の軸を作る
  3. カースト上位の権力を使用しない
  4. 通信制高校という選択肢を持つ

1つずつ解説していきます。

方法1:クラスを開放する

まずは、クラスの風通しを良くしましょう。

スクールカーストは閉じられた環境で権力が固定化する現象です。

固定化した権力は、環境が変わらない限り、ますます固定化していきます。

参考:【なぜできる?】スクールカーストが作られる原因は?

教師にできることは、グループで毎回同じメンバーにしないことです。

同じメンバーは確かに楽で、問題も起こりにくいですが、スクールカースト的には悪手です。

特にカースト上位同士でつながると、急にグループ間の対立が目立ちます。

色々な人が入れ替わるクラス作りをお勧めします。

方法2:人気以外の軸を作る

クラスに「人気以外の軸を作る」ことも重要でしょう。

スクールカーストは一部の「人気と思われている」生徒を上位として作られます。

クラスの中では、「人気こそ全て」です。

参考:スクールカーストの地位は何で決まる?【9割がこれ!】

そこで、人気以外の理由でクラスの人間を褒めてあげると、クラス全体の価値観が変わってきます。

クラスの中で、「優しさ」「勉強」「特技」などの別の観点を重視するのも大切になってくるでしょう。

クラスに価値観を作れるのは、クラスから信頼を得ている場合に限ります。信頼を得ていない場合に「勉強が大事」と言っても生徒から心が離れていくだけです。

方法3:カースト上位の権力を使用しない

教師がカースト上位の権力を利用しないことも重要です。

カースト上位は声が大きいため、行事を決める時もスムーズに決まります。

教師からすれば、これほど楽な集団はありません。

しかし、カースト上位の自己主張を聞き続けると、クラスの権力は固定化されていきます。

教師がカースト上位が上位であることを認めていることにつながるからです。

参考:スクールカーストと教師の関係は?【相談できる?】

方法4:通信制高校という選択肢を持つ

最後に、教員自身の引き出しの話です。

正直に書きます。教室の中でできることには限界があります

席替えの配置を工夫しても、人気以外の軸を作っても、動かせない生徒はいます。

そのとき、通信制という選択肢を自分が持っているかどうかで、その生徒の進路は変わります。

私自身、どうしても無理だと判断した生徒には、通信制を強くすすめています。

環境流動性カーストの起こりやすさ
小・中・高低い(管理のため意図的に固定)起こりやすい
通信制高校高い(固定クラスがない)起こりにくい
大学高い(毎回メンバーが変わる)ほぼ起こらない

カーストの強さは、突き詰めるとその環境の流動性で決まります。

生徒や保護者に渡す前に、まず教員が中身を知っておくと、進路面談での言葉に説得力が出ます。

資料請求は無料です。手元に1部あるだけで、提示できる選択肢が1つ増えます。

まずは無料で資料請求

その前に中身を確認したい方は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。

まとめ

教室がしんどい状態からの道筋を示した図。今の学校で距離を取る道と、通信制や転校で環境ごと変える道に分かれる流れを表し、どちらを選んでも失敗ではないと示している
道は2つ。どちらを選んでも失敗ではありません

まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。

  1. スクールカーストをなくすこと自体は、ほぼ不可能
  2. 生徒は「別のコミュニティへ行く」が最も効く
  3. 保護者は、外の世界を情報として見せてあげる
  4. 教師は、通信制という選択肢を自分が持っておく

スクールカーストは、現代教育が生み出した怪物です。変えようと努力するのは、どう考えても割に合いません。

学校は神様ではありません

しんどさは、あなたの性格ではなく構造の問題です。ただ、変わる努力ができるのは自分だけです。

決して楽な道のりではないですが、少しずつ自信がついて、前を向けるようになってくれればと思います。

参考記事

環境を変えるという選択肢について、もう少し詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。