いじめを相談する前に|現役教員が教える証拠の残し方

いじめを相談する前に|現役教員が教える証拠の残し方

相談したい。でも、言っても信じてもらえない気がする。

先に、いちばん実用的なことを書きます。

証拠を残してください。めちゃくちゃ役に立ちます

学校が中でどう動くのかを、そのまま書きます。

※できることは 学校に行きたくないときの対処法 にまとめてあります。

いじめを相談すると学校は何をするか

いじめの相談を受けたとき、学校が最初にすることは決まっています。

事実調査です。

何をされたのか、それをどう感じているのか。まずそこを確認します。

すぐに相手を呼び出したり、クラス全体に話したりはしません。

いきなり大ごとになるのが怖くて相談できない人が多いですが、最初は確認だけです。

証拠は、はっきり効く

学校は事実を確認してから動きます。やり取りの履歴、いつ何をされたかのメモ、壊されたものの写真、見ていた人の名前が役に立ちます。完璧に揃える必要はありません。
1つでもあると、まったく違う

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

学校は事実を確認してから動きます。だから、事実がわかるものがあると、話が早いです。

残しておくと役に立つのは、次のようなものです。

  • やり取りの履歴(消される前に画面を保存しておく)
  • いつ、どこで、何をされたかのメモ(日付だけでもいい)
  • 壊されたもの、隠されたものの写真
  • 見ていた人がいるなら、その人の名前

完璧に揃える必要はありません。1つでもあると、まったく違います。

メモは、その日のうちに

記憶はすぐ曖昧になります。あとから思い出して書くと、日付がずれます。

スマホのメモで構いません。1行で十分です。

いじめと認定されると何が変わるか

学校が「いじめ」として扱うと決めると、動き方が変わります。

変わること内容
会議が開かれるいじめ対策の委員会などで話し合われる
管理職が入る担任だけでなく、校長を含めた判断になる
外にも報告される市などの教育委員会に報告が上がることがある

つまり、担任1人の判断ではなくなります

これは、あなたにとって守りが厚くなるということです。

相手にはどう対応されるか

加害側の生徒に、いきなり厳しい処分が下るわけではありません。

まず行われるのはヒアリングです。何があったのかを、相手側からも聞きます。

両方の話を聞いてから、対応が決まります。

「言ったのに何も変わらない」と感じる時期があるとしたら、この確認の段階かもしれません。

どのくらいで変わるか

これは、あなたが何を望むかで変わります。

すぐに状況を変えてほしい、と伝えれば、すぐ動きます

席を離す、その場面で教員が近くにいる、といった対応は、その日からできます。

逆に、「様子を見てほしい」と言えば、学校は見守る形になります。

だから、どうしてほしいかを、一緒に伝えてください。ここを言わないと、学校は判断できません。

匿名でも相談できる

名前を出すのが怖い場合、匿名で相談する方法もあります。

電話相談では、「匿名でお願いします」と最初に言えば大丈夫です。

代表的な窓口を挙げておきます。

  • 24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(無料・24時間)
  • 各都道府県の教育委員会が設けている相談窓口
  • 法務局の子どもの人権相談

学校の外の窓口なので、学校に直接は伝わりません。

学校が動いてくれないと感じたら

相談したのに何も変わらない。そう感じたときの順番を書きます。

  • 1. 別の先生に話す(担任だけが窓口ではありません)
  • 2. スクールカウンセラーに話す(保護者も相談できます)
  • 3. 教育委員会の相談窓口に連絡する
  • 4. 法務局の人権相談を使う

順番に上げていくのが確実です。いきなり一番上に行くと、話が戻ってくるのに時間がかかります。

学校の中で動かないときは、外の窓口に相談していい。これは正当な手続きです。

それでも、教室に戻れないなら

学校が動いて、状況が改善することはあります。実際にあります。

ただ、相手がいなくなるわけではありません。同じ教室に、同じ人がいます。

解決しても、その教室に戻るのがしんどい。そういうことは、よくあります。

それは、あなたが弱いからではありません。

人の組み合わせが固定されない学校もあります。

通信制のN高等学校のように、毎日同じ教室に集まらない形の学校です。

いま決める必要はありません。資料を取り寄せるだけなら無料で、学校にも知られません。

守ってもらいながら、逃げ道も持っておく。両方やって構いません。

まずは無料で資料請求

その前に、どんな学校なのかを知っておきたい人は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。

まとめ|残しておくと、話が早い

  • 学校が最初にやるのは事実調査。いきなり大ごとにはならない
  • 証拠はとても役に立つ。やり取りの履歴とメモを、その日のうちに
  • いじめと認定されると、担任1人の判断ではなくなる
  • 「どうしてほしいか」を一緒に伝える。言わないと学校は判断できない
  • 匿名で相談できる。24時間子供SOSダイヤルは無料
  • 学校が動かないときは、外の窓口へ順番に上げていく

我慢した時間の長さは、証拠になりません。

記録が、あなたの代わりに話してくれます。

参考記事