この疑問を検索して、はっきり答えている記事がなかったと思います。
原因や対応の話は出てくるのに、「いつまで続くのか」に正面から答えているものは、ほとんどありません。
現役教員として、答えられることと答えられないことを、分けてお伝えします。
期間を約束できる人はいない
先に正直なところから。何か月で戻ります、と言える人はいません。
私も言えません。1か月で戻る子もいれば、1年以上かかる子もいます。学年が変わるまで動かない子もいます。
ただ、戻っていった生徒たちには共通していることがあります。そちらのほうが役に立つと思います。
戻っていく子に共通する4つ
何人も見送ってきて、きっかけはだいたいこの4つに集約されます。
| きっかけ | 中身 |
| 時間が経った | 理由はないが、ある日ふっと動けるようになる |
| 本人が成長した | 1年前としんどさの受け止め方が変わる |
| 自己肯定感が上がった | 学校の外で、できることが増えた |
| 完璧主義でなくなった | 「ちゃんと戻らないと」を手放した |
特に大きいのは最後の2つです。「完璧に戻らないといけない」と思っている間は、まず動けません。
週5日きっちり通えるようになってから、と考えていると、いつまでも条件が揃いません。1時間だけ、別室だけ、から戻る子のほうが多いです。
時間が、いちばん効いている
4つのうち、実はいちばん効いているのは「時間」です。
カーストがしんどくて離れた子が、高2・高3になって戻ってみると、こう言います。
「意外とみんな、自分に興味なかった」。
まわりも進級して、受験や進路で自分のことに手一杯になります。1年前と同じ目で見ている人は、思っているより少ないです。
待っている間、学校は何をしているか
外からは何もしていないように見えると思うので、内側を書きます。
- 保護者への連絡と、本人へのきっかけの確認
- 翌日はあえて様子を見る(畳みかけない)
- 学年の教員間で情報を共有する
- そのうえで、ひたすら待つ。時々、電話や家庭訪問で少し話しかける
荒療治をしても、しょうがないというのが、学校側の基本的な考え方です。
動きが遅く見えるかもしれませんが、押して崩れると次に動くまでがもっと長くなります。
焦りが、いちばん邪魔をする
保護者の方に、これだけはお伝えしたいです。
家庭で追い詰められている子は、戻るための力を、家で使い果たします。
「勉強しないけど大丈夫か」「学校行ってないけど大丈夫か」は、心配から出た言葉でも、責めとして届きます。
うまくいったご家庭に共通していたのは、追い詰めず、焦らず、どっしり構えることだけでした。
お子さんが不登校でも、ずっと続くことはありません。その子が悪いのでもありません。そして、それがそのまま不幸につながるわけでもありません。
戻ることだけがゴールではない
最後に、いちばん大事なことを書きます。
元の教室に戻ることだけが、解決ではありません。
別室のまま卒業する子も、通信制に移る子も、そこから進学して普通に働いています。
原因が教室という閉じた場所そのものにある場合、待っても構造は変わりません。
人の入れ替わりがある環境に移ると、しんどさの土台ごとなくなることがあります。
通信制のN高等学校のように、固定クラスがない学校もあります。
いま決める必要はありません。資料を取り寄せるだけなら無料で、お子さんに見せる必要もありません。
選択肢を1つ持っておくだけで、待つ時間の重さが変わります。
まずは無料で資料請求
その前に、どんな学校なのかを知っておきたい方は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。
まとめ|期間より、条件を見る
- 何か月で戻る、と言える人はいない
- 戻るきっかけは、時間・成長・自己肯定感・完璧主義を手放すこと
- いちばん効いているのは時間
- 学校は、押さずに待っている
- 家庭の焦りが、戻る力をいちばん削る
焦らなくていいです。まずはそこからで大丈夫です。
