校則が厳しいのはなぜ?現役教員が明かす決め方と変え方

校則が厳しいのはなぜ?現役教員が明かす決め方と変え方

なぜこの校則があるのか、誰も説明してくれない。

先に、教える側から見た事実を書きます。

教員も、全部の校則に賛成しているわけではありません

いくつかは廃止していい、と思っている教員は普通にいます。

そして、もうひとつ。

校則は生徒会が決めるものだと教わりますが、実際は 校長の判断で変わることのほうが多い です。

この記事では、そのあたりを正直に書きます。

※できることは 学校に行きたくないときの対処法 にまとめてあります。

教員も全部に賛成していない

意外に思われるかもしれません。

でも、職員室で「これはもういらないのでは」という話は普通に出ます。

それでも残るのは、変える手続きが重いからです。

誰かが問題提起して、会議にかけて、反対意見を通して、保護者にも説明する。

その労力を、日々の授業や行事を回しながら誰が持つか、という話になります。

なくしていいと思っている校則は、正直あります。ただ、それを言い出す人が要るという話です。

だから、あなたが「意味が分からない」と感じるのは、きちんと理由を聞かされていないからかもしれません。

校則が厳しいのは誰の判断か

学校では「みんなで決めるもの」と説明されます。

建前と実際を、並べて書きます。

校則を決めているのは誰かを3段階で示した図。生徒会の提案は通ることもあるが時間がかかること、職員会議では議題に上がるかが関門であること、実際には校長の判断で変わることが多いことを示している
急になくなる校則は、たいてい上で判断が変わったものです
ルート実際に起きていること
生徒会が提案する通ることもある。ただし時間がかかる
職員会議で話し合う議題に上がるかどうかが最初の関門
校長が判断する実際にはここで変わることが多い

時代の流れに合わなくなった校則が、ある年から急になくなる。心当たりがある人もいると思います。

あれはたいてい、上で判断が変わった ということです。

生徒会が動かしたわけではないことも多い、というのが実際のところです。

服装とスクールカーストの関係

ここからは、このサイトの本題に近い話です。

服装や髪型で目をつけられる子と、教室での立ち位置には 大いに関係があります

教室には「派手=上のほう」というイメージがあります。

だから、校則ぎりぎりのところを攻めている子は、見た目の情報だけで上位のように扱われます。

逆に、きっちり守っている子は、目立たない側に置かれやすい。

これは、その子の中身とは関係のない話です。

ただ 校則という枠が、順位を見せる物差しに使われている だけです。

服装で注意される子が、必ずしも問題のある子ではありません。

そこで目立つことに意味がある、という空気のほうが先にあります。

制服が理由で行きたくないとき

制服そのものがしんどい、という相談もあります。

正直に書くと、それが最大の理由であることは多くありません。たいてい、ほかのしんどさと重なっています。

ただ、これは「たいしたことがない」という意味ではありません。

毎朝それを着ること自体が負担なら、1日の始まりに毎回ひとつ壁があるということです。

そこは、我慢の量として正しく数えていいところです。

校則を変えたいと思ったら

では、変えたい場合はどうするか。

現実的な順番があります。

1. 正規のルートから入る

生徒会に入る、あるいは生徒会に提案する。遠回りに見えますが、これがいちばん通ります。

学校側は、手続きを踏んだ要求には応じやすい です。断る理由がなくなるからです。

2. 人数を集める

これは、あまり言われないことです。

1人で校則を破ると、その人の問題として処理されます。指導の対象になって、話はそこで終わります。

同じことを大人数が言うと、はじめて ルールのほうの問題 になります。

校則を変えたいときに1人で破る場合と人数で提案する場合の違いを並べた図。1人で破ると個人の問題として指導で終わり態度の話にされるが、人数で提案するとルールの問題として扱われ断る理由が減ると示している
破る側に回ると、いちばん損をするのは言い出した人です

ここで誤解しないでほしいのは、破って対抗しよう、という話ではないことです。

破る側に回ると、内容ではなく態度の話にすり替わります。

そうなると、いちばん損をするのは言い出した人です。

同じ人数を集めるなら、署名や提案の形にしたほうが強い。そういう意味です。

変えられないときの選択肢

正直なことを書きます。

在学中に校則が変わることは、そう多くありません。手続きが重いという話を、最初に書いたとおりです。

それでも、時間は進みます。

だから、校則そのものと戦い続けるより、自分がどこで過ごすかを選び直すほうが早い場合があります。

たとえば通信制高校には、服装や髪型の決まりがほとんどない学校 があります。

毎朝、制服を着るところから始めなくていい。それだけで軽くなる人は、実際にいます。

そういう学校があると知っておくだけでも、いまの息苦しさの見え方は変わります。

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その前に、どんな学校なのかを知っておきたい人は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。

参考記事