体育祭が近づくと、学校に行きたくなくなる。
先に、教える側から見た事実を書きます。
行事が理由で休む子は、実際にいます。めずらしいことではありません。
そして、休んだことが後から響くかというと、ほとんど響きません。
ただし、休むと決めるときには順番があります。そこだけは書いておきます。
※学校に行きたくないときにできることは、学校に行きたくないときの対処法(選択肢の全まとめ) に1本でまとめてあります。
体育祭がしんどい本当の理由
運動が苦手だから、という説明をよく見ます。
でも、それだけではありません。
いちばん大きいのは 逃げ場がないこと です。
| 普段の授業 | 体育祭 |
|---|---|
| 席に座っていればいい | 常に動いていないといけない |
| 1人でいても目立たない | 誰かと組んでいないと浮く |
| 45分で終わる | 練習も含めて数週間続く |
| できなくても静かに終わる | できないことが全員に見える |
普段の教室でなんとか保っている距離が、行事のあいだだけ通用しなくなります。
しんどいのは、あなたが弱いからではありません。逃げ場を取り上げられているから です。
行事の時期に調子を崩す子は、毎年います。こちらもそれは分かっています。
体育祭は練習期間のほうがきつい
見落とされがちなのが、当日ではなく練習のほうです。
放課後や昼休みが、応援や種目の練習で埋まります。
つまり 1人になれる時間がなくなる ということです。
普段はそこで休憩していた人ほど、削られます。
「本番は1日なんだから我慢しよう」と言われることがありますが、実際にきついのは、その前の数週間のほうです。
体育祭を休むと、後から響きますか
いちばん気になるところだと思います。
正直に答えます。ほとんど響きません。
行事を休んだ子が、そのあと困っているのを見た記憶はあまりありません。
せいぜい、あとで思い出話が出たときに少し黙ることになる程度です。しかも、その話がそんなに何度も出るわけではありません。
ただし確認したほうがいいこと
- 欠席の扱いになるのか、行事参加の扱いになるのかは学校によって違う
- 成績や単位に関わるかどうかも、学校の決まりによる
- 気になるなら、担任に「休んだ場合どうなりますか」と先に聞いていい
ここは学校ごとに違うので、こちらで断定はできません。ただ、聞くのは自由です。
聞いたからといって、休むと決めたことになるわけでもありません。
体育祭を休むと決めたときの伝え方
休むこと自体より、伝え方でこじれることが多いです。
順番はこうです。
1. 前日か当日の朝に言う
直前でも構いません。ただ、当日の昼に急に消えるより、朝に言ってあるほうが後が楽です。
2. 理由は詳しく言わなくていい
「体調が悪い」で通ります。
本当の理由を説明する義務はありません。説明しようとすると、たいてい言葉に詰まります。
聞かれても うまく言えないです で構いません。
3. 親には先に言っておく
学校から家に連絡が行くことがあります。そのとき親が何も知らないと、話が大きくなります。
親に反対されそうなら、「行きたくない」ではなく「今しんどい」と言うほうが伝わります。
体育祭などの行事が好きな人もいます
これも正直に書いておきます。
教員から見ていると、行事で生き生きする子は確かにいます。部活と体育祭と家、この3つで表情が変わる子は多いです。
だから学校は行事に力を入れます。それ自体は間違っていません。
問題は、全員が同じように楽しめる前提で作られていること です。
楽しめない人がいるという前提が、行事にはあまり入っていません。そこに合わないだけで、あなたの側に欠陥があるわけではありません。
あぶれる側にいた経験は、その時はしんどいです。ただ、あとから振り返ると、なんてことはなかったとも思います。
体育祭が毎年しんどいなら、別の話
1回だけなら、休めば済みます。
ただ、体育祭も、文化祭も、班決めも、修学旅行もしんどい。そういう場合は、行事の問題ではありません。
教室そのものが合っていない可能性があります。
同じ顔ぶれで1年間過ごすという作りが、行事のたびに表に出てきているだけです。
通信制高校のように、行事に出るかどうかを自分で選べる学校 もあります。
全部なくなるわけではありません。参加するかどうかを、こちらで決められるという形です。
そういう選び方があると知っておくだけでも、9月の見え方は変わります。
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その前に、どんな学校なのかを知っておきたい人は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。
