教室の中心にいる「1軍グループ」。5人くらいのかたまりに見えますよね。
でも現役教員として毎日教室を見ていて分かったことがあります。本当の1軍は、実は1人か2人しかいません。
この記事では、カーストが「誰によって」作られているのかという構造を解説します。
本当の1軍は1人か2人しかいない
教室のカーストを観察していると、いつも同じ形にたどり着きます。
カーストは、たった1人が作っています。そして、その1人に「そうだそうだ」と同調する人が現れます。
ドラえもんでいえばジャイアンとスネ夫の関係です。作り手が1人いて、その隣で調子を合わせる人がいる。
その周りに数人が集まって、いつも一緒にいるので、外からは5人まとめて「1軍」に見えます。でも実際に序列を作っているのは、その中の1人か2人だけです。
「軍」というと集団に聞こえますが、中身を見ると1人の作り手と、その周りの人たち、という構造なんです。
1軍の中にも上下がある
つまり、1軍と呼ばれるグループの内側にもはっきりとした上下があります。
| 立ち位置 | 実際にやっていること |
| 作り手(1人) | 基準を決める。誰をいじるか、何が「面白い」かを事実上決めている |
| 同調役(1〜2人) | 作り手の発言に乗る。二番手として立ち位置を確保している |
| 取り巻き(2〜4人) | 一緒にいることで1軍として扱われる。実は緊張感が一番強い |
この取り巻き層を1.5軍と呼ぶか1軍と呼ぶかは、正直なところ解釈の問題です(1.5軍の解説はこちら)。
この構造がわかると何が変わるか
「クラス全員が敵」ではない
カーストがしんどいとき、教室全体から否定されているように感じます。でも実際に序列を作っているのは1人です。
残りの人たちは、その空気に合わせているだけ。この事実は、教室の見え方を変えてくれるはずです。
取り巻きも、実はしんどい
教員から見ていて分かるのは、取り巻き層がいちばん消耗しているということです。
作り手に合わせ続ける緊張と、いつ外されるか分からない不安。教室で一度も素の自分に戻れないのは、この層です。
作り手が抜けると、序列は崩れる
クラス替えで作り手が別のクラスになると、そのグループは驚くほどあっさり解体します。
カーストが強固に見えても、実は1人に依存した不安定な構造のは、そういう理由です。
なぜ1人が序列を作れてしまうのか
教員としての実感では、序列を作る側は自己肯定感が高いから上に立っているのではありませんです。
自分の自己肯定感を上げたいけれど、自分を上げる努力はしない。だから他者を下げることで、相対的に自分を上に見せようとします。
つまり作り手側も、心の中は満たされていないのです。詳しくはカーストが生まれる原因で解説しています。
威張っている人が強いわけではありません。教員から見ると、むしろ余裕がない人ほど大きな声を出しています。
自分の位置を確かめたい人へ
「自分はどのあたりにいるんだろう」と気になった人は、こちらで確認できます。
1人が作った序列に、付き合い続けなくていい
ここまで読んで分かるとおり、教室の序列はたった1人の不安から生まれた、とても小さな構造です。
その小さな構造のために毎日しんどい思いをしているなら、そこから出るという選択肢もあります。
通信制のN高等学校のように、そもそも固定クラスがない学校なら、この構造自体が存在しません。
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まとめ|1軍は集団ではなく1人
- カーストは1人が作り、同調役と取り巻きが支えている
- 1軍の中にも上下がある。取り巻きが一番消耗している
- クラス全員が敵ではない。空気に合わせている人がほとんど
- 作り手が抜ければ序列は崩れる。実は不安定な構造
あなたを追い詰めているのは、教室ではなく1人かもしれません。そう思うと、少しだけ小さく見えてきませんか。
