スクールカーストって今でもあるの?
スクールカーストは今でもあるどころか、「今だからこそ」の問題でもあるんだ!
現在のスクールカーストってどのようになっているか気になりますよね。
ドラマや小説によって、スクールカーストという言葉が流行した時より、言葉を聞かなくなったかもしれません。
しかし、スクールカーストによる問題は今も存在し、むしろ加速していっています。
この記事では、スクールカーストがなぜ現在増えていっているのかを解説します。
スクールカーストとは?
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スクールカーストとは、学校で見られる上下関係の階層(カースト)構造を示しています。
小学校の高学年から中学・高校で発生し、「1軍・2軍・3軍」「A・B・C」などと呼ばれるグループに分断される現象を指します。
人気度やコミュニケーション能力などが要因となった上位グループと中位・下位グループで構成されていることがほとんどです。
スクールカーストは現在だからこその問題
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スクールカーストは2023年現在でも、学校に存在しています。
スクールカーストの問題自体は15年前ほどから叫ばれるようになりましたが、今でもその様相は大きく変わっていません。
むしろ、スクールカーストの構造自体は、昔より複雑になっています。
なぜスクールカーストの問題は現在の方が複雑になっているのかを以下の点から解説します。
- 学校で教えることが曖昧になっている
- 価値観が多様化してきた
- SNSが増えた
- スクールカーストの研究が増えた
理由1:現在の学校で教えることが曖昧になっている
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学校は勉強する場所です。
しかし、学校の理念は昔よりも曖昧になっています。
学校の勉強ができることはそれほど価値があることではなくなっています。
参考:スクールカーストと勉強との関係は?【あまり関係ない!】
最近の学校では、
- 探究力
- 主体性
- コミュニケーション能力
などが評価されるようになり、勉強の価値は減少しています。
文部科学省も「生きる力」「学びに向かう人間性」といったものを重視しています。
昔は、勉強できることを生徒のアイデンティティになっていました。
しかし、現在勉強の価値が下がったことで、生徒は自分でアイデンティティを獲得しなければなりません。
生徒に「一軍の根拠は?」と聞いても、漠然とした答えしか返ってこないです。
- 学校の勉強の価値が減少している
- さまざまな価値が生徒のアイデンティティとなっている
理由2:現在の学校では価値観が多様化してきた
現在の学校では、クラスの中の価値観は複雑になっています。
例えば、
- 見た目
- 部活動
- コミュニケーション能力
- 恋愛経験
など、勉強以外の価値が以前よりも浸透しています。
価値観が多様化してくること自体は、良いことですが価値観の異なるグループは、序列をつけたがります。
クラスの中の価値観が4・5個くらいの中途半端な数の時に、序列を作るため、スクールカーストは生まれます。
クラスは閉じ込められた空間であるため、どうしてもグループごとに序列ができて固定化されてしまいます。
極端な話、40個の価値観がクラスにあればスクールカーストは生まれません。
理由3:現在ではSNSも増えた
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SNSが流行しているのもスクールカーストを発生させる要因の1つです。
InstagramやTikTokなどの影響により、インフルエンサーの価値観がクラスに入ってきます。
流行の話やイケてる生徒の情報が入ってきます。
ついていけていない人は、やはりスクールカーストでは、クラスの中での序列は下がります。
また、SNSで友達の多さや恋人の多さを自慢するようになったのもスクールカーストを本格化させる要因にもなっています。
理由4:今まで研究されてこなかった
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スクールカーストは今まで教育界で、あまり議論されてこなかった問題です。
なぜなら、スクールカーストに事件性がないからです。
学校での事件といえば、暴力であったり、からかい・無視であったり、器物損害であったり、目に見えるものばかりです。
参考:いじめの原因はスクールカースト?いじめとスクールカーストの関係とは?
しかし、スクールカーストが作る空気感というのは事件性がありません。
クラスに居づらいとは感じているものの、目に見えて何か事件が起こるわけではありません。
よって、教育界でもあまり問題視されてきませんでした。
僕たち生徒からしたら、こんなに身近なことなのに!
研究方法も難しいんだ!生徒にインタビューしたら、全体像がわかるわけでもないからね!
研究があまり進められていないということは、構造の解明や対策もまだ十分に議論されていないということです。
現在では、徐々にスクールカーストに関する書籍や論文が出てきており、研究が進んできています。
スクールカーストはそれだけ注目されていることの証明であり、それだけ現在も重要な問題として存在している証明でもあります。
- 現在はスクールカーストが複雑化してきている
- スクールカースト研究は現在進んでいる
スクールカーストをなくすには?
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スクールカーストをなくすには、発生する理由を取り除く必要があります。
スクールカーストの原因を取り除く
発生する理由として、
- クラスという空間の狭さ
- クラスという閉じられた空間
が、理由になっているなら、それぞれの要因を解決していく必要があります。
- クラスという空間の狭さ→多様な価値観を認める
- クラスという閉じられた空間→もっと人間を入れ替える
様々な人と出会うことにより、新鮮な空気が入ってきて、スクールカーストは徐々に力を失うことでしょう。
参考:【なくすには?】スクールカーストを崩壊させる方法とは?
スクールカーストは気にしなくていい
スクールカーストを気にする必要はありません。
気にするだけ無駄です。
スクールカーストはそれ自体でくだらないものですし、最大でも3年経てばなくなります。
スクールカーストを気にする時間や体力は、他の時間に使った方がいいでしょう!
参考:スクールカーストを気にする理由と気にしなくてもいい理由とは?
熱中できるものを探す
スクールカーストに付き合っている時間はもったいないです。
学生のときの時間は限られています。
何か熱中できるものに訓練していると、スクールカーストは気にならなくなります。
スクールカーストで悩んでいる人は、ぜひ熱中できるものを探してみましょう!
特にないなら、とりあえず勉強から始めましょう!
まとめ
まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。
- スクールカーストは現在でも問題となっている
- スクールカーストは価値観が多元化された今でこそ複雑化しながら、現代の問題となっている。
- スクールカーストは、これから研究が進んでいく分野
スクールカーストの解決が難しいのは、クラスによって序列の基準が違うからです。
原因が1つに絞れるのであれば、対策可能かもしれませんが、クラスによって異なります。
スクールカーストについての詳しい内容は、このサイトでまとめています。
ぜひ、他の記事も参考にしてください。