何から手をつければいいのか、わからないまま時間だけが過ぎている。
先に結論を書きます。戻る地点は、どれだけ手前でも構いません。
実際に生徒と一緒にやり直してきた立場から、順番を書きます。
※できることは 学校に行きたくないときの対処法 にまとめてあります。
勉強のやり直しは中3でもローマ字から
「今さらこんなところから」と思って、始められない人が多いです。
現場の話を書きます。
中学3年生でも、ローマ字からやり直す子はいます。めずらしくありません。
そして、そこから追いついた子もいます。
戻る地点が手前なほど恥ずかしい、という感覚は捨ててください。ただの出発点です。
わかるところまで戻るのが最短
わからないところから始めると、必ず途中で止まります。
急がば回れ、が本当に効く分野です。
1教科だけなら、得意なもの
全部やろうとすると続きません。まず1教科に絞ってください。
どれを選ぶか。答えははっきりしています。
一番得意なものです。
苦手を潰すのは、後でいいです。理由は2つあります。
- 得意なものは、進む感覚が得られるので続く
- 1つ動き出すと、他の教科も楽しくなってくることが多い
最初の1教科は、実力をつけるためというより、エンジンをかけるためのものです。
どこまで必要かは、行き先で決まる
「学校に行っていない間、どこまで勉強すればいいですか」とよく聞かれます。
これは、目指すものによって変わります。
| いまの状態 | 必要な勉強 |
|---|---|
| 行きたい進路がある | そこに必要な範囲は、やっておく |
| まだ何も決まっていない | 決まってからでいい。いまは動けることを優先 |
先に全教科を完璧にしてから進路を考える、という順番にすると、たいてい止まります。
続きやすいのは家庭教師
塾、家庭教師、オンライン。どれが続きやすいかと聞かれたら、家庭教師と答えます。
理由は、その子の状態に合わせて、戻る地点を決められるからです。
塾は集団で進むので、途中から入って手前に戻るのが難しい。オンラインは自分で管理する必要があります。
ただし、これは相性の話でもあります。人が家に来るのがしんどいなら、別の方法の方がいいです。
再開できた子の共通点
勉強を再開できた子には、意外な共通点があります。
そもそも勉強が嫌いではなかったことです。
学校に行けなくなった理由が、勉強ではなく人間関係だった子。
この場合、環境が落ち着けば、勉強は比較的すんなり戻ります。
だから「勉強も人間関係もだめだ」と全部まとめて考えないでください。原因は1つのことが多いです。
「もう追いつけない」と思ったら
この言葉を、何度も聞いてきました。私はこう答えています。
正直に言うと、追いつくには相当頑張る必要があります。ここは嘘をつきません。
そのうえで、こう伝えます。
勉強そのものは、一つのスポーツでしかありません。
野球が得意な人、絵が得意な人、話すのが得意な人がいるのと同じです。
勉強という競技が向いていなかっただけなら、別の競技を頑張ればいい。
学校にいると、勉強だけが唯一の物差しに見えます。でも、外に出ると急に相対化されます。
保護者が教えるのは、うまくいく
「親が教えると喧嘩になる」とよく言われますが、私の実感は少し違います。
教えられるなら、うまくいきます。
しかも、親にしかできない役割があります。
親の役割は「絞ること」
勉強でつまずく大きな理由の1つが、これです。
情報が多すぎる。
参考書も動画も無料の教材も、選びきれないほどあります。何をやればいいかわからないまま止まる。
そこで、今日はこれだけ、と絞ってあげる。これは大人にしかできません。
私自身、塾に行っていなかった理科と社会は、親と一緒にやりました。
教え方ではなく、絞り方が効きました。
学校に戻らなくても、勉強はできる
最後に、前提の話をします。
勉強を再開するために、教室に戻る必要はありません。
通信制高校は、自分のペースで単位を取る仕組みです。
授業の速さに合わせる必要がないので、手前から戻り直せます。
生徒数日本一のN高等学校のように、進学実績を公開している学校もあります。
いま決める必要はありません。資料を取り寄せるだけなら無料です。
勉強のやり直しと、学校に戻ることは、別の問題です。切り離して考えてください。
まずは無料で資料請求
その前に、どんな学校なのかを知っておきたい人は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。
まとめ|手前から始めていい
- 中学3年生でもローマ字から戻る子はいる。出発点に恥ずかしさは要らない
- 1教科だけ選ぶなら、一番得意なもの。エンジンをかけるため
- どこまで必要かは、行き先が決まってからでいい
- 続きやすいのは家庭教師。戻る地点を自分に合わせられる
- 勉強は一つのスポーツ。向いていないなら別の競技でいい
- 親の役割は教えることより、情報を絞ってあげること
止まっていた時間の長さと、これから進める距離は関係ありません。
わかるところまで戻って、1教科から始めてください。
