夏休み明けに学校に行きたくない君と親へ|現役教員が9月の迎え方を解説

夏休み明けに学校に行きたくない君と親へ|現役教員が9月の迎え方を解説

夏休みが終わりに近づくと、家の中の空気が変わります。

先に結論をお伝えします。9月の初日は、行かなくても大丈夫です

現役教員として、9月は一年で一番身構える時期です。何が起きているのか、内側から説明します。

9月は教員が一番身構える時期

学校側も、夏休み明けが山場だと分かっています。

1学期を何とか乗り切った子が、40日離れたことで戻る力を使い切ってしまうからです。

休み中は、教室の人間関係から解放されています。そこへ戻ると決めるのは、大人が思うより大きな決断です。

行きたくないと言えたのは、悪い兆候ではありません。言わずに9月1日を迎えるほうが、私たちは心配です。

夏休み明けに起きていること

夏休み明けに戻れなくなる理由は三つ重なっています。生活のリズムが戻らないこと、人間関係が再開すること、そして体育祭や文化祭など行事のプレッシャーです。
3つ目が一番見落とされる

戻れなくなる理由は、だいたい3つに分かれます。

起きていること中身
生活のリズムが戻らない朝起きられない。体が先に動かなくなる
人間関係が再開する1学期のしんどさを、また最初から背負い直す
行事のプレッシャー9月以降は体育祭・文化祭が続く。班決めが怖い

特に3つ目は見落とされがちです。行事はグループを作る場面の連続なので、その手前で止まる子がいます。

親が気づける前兆

保護者の方に、見ておいてほしいサインがあります。

  • 夜、寝る時間がどんどん遅くなる
  • 9月の話題になると、部屋に戻る
  • 「宿題どうするの」に返事をしなくなる
  • 朝、起きてこない日が増える

ただし、見つけても、追及しないでください。決めつけて問い詰めると、話してくれなくなります。

教員も同じです。情報をつかんでいても、それを出さずに「顔色悪いけど大丈夫?」と聞きます。

親がしてはいけないこと

いちばん効いてしまうのが、毎朝の確認です。

「明日はどうするの」は心配から出た言葉ですが、毎朝ジャッジされていることになります。

行けない日が続くほど、その質問は責めに変わっていきます。

避けたい言葉言い換えるなら
「明日はどうするの?」(毎日)「今日はゆっくりしとき」
「みんな行くんだよ」何も言わずに見守る
「何かあったの?」(問い詰める)「いつもと違うけど、どうした?」

初日は行かなくていい

教員としての本音を書きます。9月1日に無理をして行かせる意味は、ほとんどありません

あの日に無理をして崩れると、次に動けるまでの時間がずっと長くなります。

2日目からでも、来週からでも構いません。行ける日を自分で決めることのほうが、はるかに大事です。

本人が「やってみるか」と思えた時が、動く時です。そこまでは待ってください。学校は逃げません。

教室以外から始める方法

いきなり教室に入る必要もありません。

別室登校を認めている学校では、その仕組みがかなり機能しています

静かな部屋で数人となら大丈夫、という子はたくさんいます。人数と密度の問題であることが多いからです。

出席の扱いになるかは学校ごとに違うので、担任か学年主任に直接確認してください。

それでも戻れないと感じたら

2学期に入っても動けない場合、原因がその教室そのものにあることがあります。

固定されたメンバーで1年間過ごす仕組みは、9月になっても変わりません。

人の入れ替わりがある環境に移ると、避けたい相手そのものがいなくなります。

通信制のN高等学校のように、固定クラスがない学校もあります。

いま決める必要はありません。資料を取り寄せるだけなら無料で、お子さんに見せる必要もありません。

親が選択肢を1つ持っておくだけで、9月の重さは変わります。

まずは無料で資料請求

その前に、どんな学校なのかを知っておきたい方は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。

まとめ|9月1日にこだわらない

  • 夏休み明けは、教員も一番身構える時期
  • 戻れないのは、生活リズム・人間関係・行事の3つが重なるから
  • 前兆を見つけても、問い詰めない
  • 毎朝の「どうするの」が一番効いてしまう
  • 初日にこだわらない。行ける日を本人が決める

休むことは、負けではありません。9月のあとにも、道はいくらでもあります。

なお、いま強くつらい気持ちがある場合は、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)に電話してください。

参考記事