スクールカーストの地位って、逆転するよね?
スクールカーストの地位は大人になったら、逆転するのでしょうか。
この記事では、教育学部・教育学研究科卒の現役教員が、スクールカーストが社会人になったら逆転するのかを解説します。
先に結論を言います。逆転は起こります。ただし、自動では起こりません。
教室で効いていた武器と、社会で効く武器が、途中で入れ替わるからです。
※スクールカーストのしんどさへの対処は、スクールカーストの解決策まとめ に1本でまとめてあります。
スクールカーストの逆転とは?

スクールカーストとは、学校で見られる上下関係の階層(カースト)構造を示しています。
小学校の高学年から中学・高校で発生し、「1軍・2軍・3軍」「A・B・C」などと呼ばれるグループに分断される現象を指します。
人気度やコミュニケーション能力などが要因となった上位グループと中位・下位グループで構成されていることがほとんどです。
そして「逆転」とは、1軍と呼ばれた生徒が社会であまり活躍できず、3軍と呼ばれた生徒が活躍する、立場の入れ替わりを指します。
社会人になったら逆転するのか?

スクールカーストは将来逆転するのでしょうか?
結論から言えば、「人による」が正解です。
おもしろくない言葉ですみません。でも本当に人によるんです!
ただ、教員として実例は見てきました。クラスに馴染めないまま卒業した子が、社会に出てから伸びるのは、めずらしくありません。
卒業後にわざわざ会いに来てくれるのは、むしろ教室の隅にいた子たちです。そのまま活躍していました。
中には、大学教授になった教え子もいます。特異な例だとしても、実在します。
どのような人が逆転して、どのような人が逆転しないのか解説していきます。
社会人でカーストが逆転する場合
スクールカーストの地位が逆転する場合は、以下の2点です。
- カースト上位に根拠がない場合
- カースト下位でも勉強を頑張った場合
それぞれ解説していきます。
上位の武器が言葉のナイフだった場合

カーストには、2種類あります。リーダーシップで立つ「良いカースト」と、悪口の強さで立つ「悪いカースト」です。
悪いカーストの武器は、「言葉のナイフ」です。人は、刺してくる言葉に弱いからです。
ただ、この武器は教室の外に持ち出せません。
言葉のナイフが役に立たない世界に出て、メタメタにされるか。それが今でも通用する世界に行くか。どちらかしかないんです。
そして、言葉のナイフが今でも通用する職場は、賃金も自由も少ないことが多い。教室の強さをそのまま持ち込める場所は、狭いのです。
下位でも自分の武器を作った場合

カースト下位でも勉強などを頑張った生徒は、その後の人生で逆転する可能性が高いです。
スクールカーストの中で「勉強」はあまり重視されません。
参考:スクールカーストと勉強や学歴との関係は?【あまり関係ない!】
多くの生徒が勉強をやめてしまうことがあります。
しかし、学業は現代でもかなり重視される能力の一つです。
スクールカーストの基準に惑わされることなく、勉強できた生徒がカースト下位であったとしてもその後の人生で逆転する可能性はかなり高いです。
勉強に限りません。学校は、周囲に合わせて自分を殺しがちな場所です。
だからこそ、ひとつのことにのめり込む才能は、大人になってから光ることがあります。
社会人になっても逆転しない場合
スクールカーストの地位が逆転しない場合も数多く存在します。
基本的には、カーストの地位が逆転する場合の逆ですが、以下2点の場合を解説します。
- カースト上位に根拠がある場合
- カースト下位に自信がない場合
上位の武器がリーダーシップの場合

カースト上位にいても、上位にいる理由がしっかりある場合はその後の人生も成功する可能性が高いです。
先ほどの言い方をすれば「良いカースト」の上位です。リーダーシップは、教室の外でもそのまま通用する武器です。
カースト上位にいる理由を
- 勉強などの能力
- コミュニケーション能力
- 行動力
など、しっかり持っている場合は同じ能力を社会で使用して、活躍できます。
カースト下位に自信がない場合

スクールカーストの下位にいる生徒は自己肯定感が低くなりがちです。
当然ですが、「地味」「攻撃」「無視」などの態度を取られ続ければ、誰だって自己肯定感が低くなります。
そもそもカーストは、自己肯定感の低さから生まれる構造です。
自分を上げる努力ではなく、他者を下げて、相対的に上に立とうとする行為だからです。
下げられる側に長くいた人ほど、自分の価値を低く見積もったまま大人になりやすいのです。
自己肯定感の低さは自信のなさや行動力・積極性を失わせます。
スクールカーストがトラウマになっている人は、逆転の一歩がどうしても踏み出しにくくなります。
参考:【引きずる?】スクールカースト三軍や底辺のその後の将来は?
スクールカーストを引きずってしまう人はピンチかも。
社会人で活躍するのはカーストを気にしない人

スクールカーストを気にしない人がその後の人生でも活躍できます。
スクールカーストで上に行くための基準と社会で活躍できる基準が全くと言っていいほど異なるからです。
カースト1軍の人は過去の栄光にこだわらず、別の基準で努力すれば、社会で困ることはないでしょう。
反対にスクールカーストで上位に行くための基準を大事にしている人ほど、大人になったときに多くのチャンスを逃すことでしょう。
それはカースト下位と認識されている人も同じであり、現在のカーストとその後の将来は全く関係ないことを認識しましょう!
人生は、「いつ頑張って、いつ楽になるか」の分配の問題だと私は思っています。
教室での立ち位置に関係なく、社会の基準で先に動き出した人から楽になっていきます。
ここまでは、社会に出てからの話です。ただ、いま教室にいる人には「まだ何年もある」が現実だと思います。
逆転の日を待たずに、環境ごと変える選択肢もあります。通信制のN高等学校には、固定クラスも教室のカーストもありません。
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その前に、どんな学校なのかを知っておきたい人は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。
まとめ|カーストは社会人で逆転するか
まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。
- カースト上位も下位もその後の将来を決定しない
- 教室の武器(言葉のナイフ)は、社会に持ち出せない
- 社会の基準で努力した人が現在のカーストに関わらず活躍できる
- カーストの基準のみ努力した人ほど社会で苦労する
スクールカーストの最も難しく、効果的な方法は「気にしない」です。
当事者にとっては、深刻な問題であるスクールカーストも将来から考えると、くだらない虚構の世界です。
ぜひ、このサイトの記事を読んでスクールカーストに強くなりましょう。
スクールカーストで悩んでいる人は、解決策をまとめたこちらの記事をどうぞ。


