スクールカーストの歴史は？過去の時代にもあったのか解説

確かにスクールカーストの歴史は、あまり明るみになっていません。

スクールカーストの記録があまり残っていないのが、原因です。

そこで、この記事では、私の推測も踏まえながら、スクールカーストの歴史について解説しています。

スクールカーストとは？

スクールカーストとは、学校で見られる上下関係の階層（カースト）構造を示しています。

小学校の高学年から中学・高校で発生し、「1軍・2軍・3軍」「A・B・C」などと呼ばれるグループに分断される現象を指します。

人気度やコミュニケーション能力などが要因となった上位グループと中位・下位グループで構成されていることがほとんどです。

スクールカーストの歴史は？

スクールカーストの歴史を以下の時代に分けて解説します。

それぞれ解説していきます。

古代にはスクールカーストはほとんどない

古代にはスクールカーストがほとんど存在しなかったと推測できます。

そもそも、現代における「学校」というものが、古代には存在しません。

「学校」らしきものは、古代から存在します。

例えば、平安時代に空海という人が、建てた学校に綜芸種智院（しゅげいしゅちいん）というものがあります。

この学校では、仏教などを学びに貴族などが進んで参加したため、現在のように、一般人が入るようなものではありませんでした。

この学校にも生徒同士で、身分はあったでしょう。

しかし、偉い、偉くないを決める明確な基準が存在します。

現代のスクールカーストは、順位を決めるための明確な基準が存在しません。

参考：【なぜできる？】スクールカーストが作られる原因は？

そのため、古代にはスクールカーストが存在しなかったことは、ほぼ間違いないでしょう。

スクールカーストは明治時代まで存在しない

日本の歴史は、平安、鎌倉、室町、戦国、江戸と続きます。

しかし、このどの時代にもスクールカーストは存在しません。

これらの時代の学校は、「寺子屋」に代表されるように、学校に行きたい人だけが学校に行くのです。

もし、スクールカーストがあれば、苦しみを感じている生徒は、学校に行かない、という選択ができたのです。

スクールカーストは明治時代から

スクールカーストが存在したのは、明治時代になってからでしょう。

なぜなら、現代の意味での「学校」がスタートしからです。

1872年に明治政府から「学制」という命令が出され、全国の子どもが学校に行かなければならなくなりました。

子どもが全国から、一か所に集められるため、スクールカーストの条件が揃い始めます。

最初は、学校に登校してきたのは男子だけだったために、スクールカーストは今よりも少なかったでしょう。

参考：男子校にスクールカーストがないのは本当か？

その後、家庭科の普及とともに女子も学校に登校し、スクールカーストは数を増やしたでしょう。

メディアの登場でスクールカーストが増える

スクールカーストはメディアの登場によって、増大しました。

それぞれの時代に流行したメディアは以下の通りです。

大正時代	新聞・ラジオ・雑誌
昭和時代	テレビ

これらのメディアにより、生徒の価値観は共有されるようになっていき、流行に敏感な生徒が出てき始めます。

また、テレビでは、さまざまなドラマが流行し、中にはスクールカーストを扱ったものも出てきたために、世間に「スクールカースト」に対する認識が広がります。

「スクールカースト」という言葉は2000年代に普及し、言葉ができることで、皆がスクールカーストを意識するようになりました。

参考：「スクールカースト」という言葉はいつから使われ始めたのか？

言葉を意識しはじめることで、さらにスクールカーストは増大していきます。

SNSの影響でスクールカーストが増える

さらに、現代ではSNSの存在が大きな影響を与えています。

スクールカーストについて、さまざまに皆が意見したり、討論したりすることが可能になりました。

スクールカーストという言葉を目にすることが多くなり、誰かを1軍とか、2軍とか格付けしていく毎日が始まります。

「自分はカースト下位だから仕方ない」などの言説が増え、スクールカーストはより増大していったでしょう。

スクールカーストは現代が最も多く存在する

スクールカーストの歴史を見てみると、一番スクールカーストが多いのは現代です。

現代では、スクールカーストが成立する条件がさまざまに整っています。

参考：【現在は？】スクールカーストの現状はどのようになっているのか？

今後も学校において、クラス制度が解体されない限りは、スクールカーストはますます増えていくことになるでしょう。

まとめ

まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。