男子校のスクールカーストは少ないって聞いたけど・・・
男子校はスクールカーストが少ないのでしょうか。
この記事では、スクールカーストと男子校の関係を解説していきます。
スクールカーストとは?

スクールカーストとは、学校で見られる上下関係の階層(カースト)構造を示しています。
小学校の高学年から中学・高校で発生し、「1軍・2軍・3軍」「A・B・C」などと呼ばれるグループに分断される現象を指します。
人気度やコミュニケーション能力などが要因となった上位グループと中位・下位グループで構成されていることがほとんどです。
男子校にスクールカーストは少ない
結論から言えば、男子校にスクールカーストは少ないです。
理由は、スクールカーストが発生する理由がいくつか消えるからです。
スクールカーストの順位は、「人気と思われているか」で決まります。
その人気を示す指標として、下記のようなものが挙げられます。
- 容姿
- コミュニケーション能力
- 部活動
- 恋愛
この中で、男子だけの学校となれば、いくつかの人気を示す基準が機能しないことになります。
スクールカーストは恋愛による要素が多い
スクールカーストは、恋愛要素がかなり影響しています。
男子は女子がいるから、女子は男子がいるから、という理由で、発生している序列が存在します。
スクールカーストは見た目で決まる
スクールカーストは見た目による要素が大きいです。
見た目が魅力的であれば、あるほど、クラス内で人気となっていき、カーストの順位が上がります。
参考:スクールカーストにおいて「見た目」でどのくらい決まるのか?
では、「見た目が良い」とは誰からの目線を言うのでしょうか。
もちろん、女子から見た女子のかっこ良さやかわいさがあります。
男子から見た男子のかっこ良さやかわいさがあります。
しかし、当然男子から見た女子の見た目の魅力、女子から見た男子の魅力が存在します。
容姿が魅力的であれば、態度が変わってしまうのが人間です。
男子からの態度や女子からの態度によって、徐々に人間関係に、序列のようなものが無意識に組み上がっていきます。
これが男子校であれば、男子の容姿の魅力を決めるのは男子のみです。
必然的に男子校では、序列が出来上がる原理が、1つ少ないことになります。
よって、男子校ではスクールカーストが発生する確率が減少することになります。
スクールカーストは恋愛経験で決まる
スクールカーストは恋愛による要素がかなり大きな割合を占めています。
恋愛の話ができる生徒のカーストは高くなりがちであり、恋人がいる生徒は男女問わずカーストで上位になりやすいです。
中学生などの子どものときは、知識もあまりなく視野も狭いために、会話は人気のものに偏りがちです。
必然的に多くの子どもに興味がある話題の1つが恋愛になります。
恋愛の話に詳しかったり、実際に恋人がいる人は、尊敬のまなざしや嫉妬の対象となり、カースト上位になる可能性が高くなります。
これが男子校であれば、女子の目がある場合と比べて恋愛の話をすることがあまりありません。
ただでさえ、男子だけであればあまり恋愛の話に没頭することもありません。
つまり、男子校では、クラスの中で序列ができる基準が1つ少ないことになります。
よって、男子校ではスクールカーストが発生する確率が減少することになります。
スクールカーストは異性に認められることで決まる
スクールカーストは、異性から認められることで決まるところが大きいです。
例えば、男子はカースト上位の女子から認められることで、カーストが上がることがあります。
女子は女子で、男子から、チヤホヤされる生徒のカーストは徐々に上がっていきます。
つまり、男子も女子も、異性からの視線と態度がスクールカーストの序列の1つの基準となっているのです。
よって、異性からの視線と態度が極端になくなる男子校では、スクールカーストが発生する確率が減少することになります。
男子校に目的がある生徒は多い
男子校にスクールカーストが少なくなる理由として、男子校に行く生徒は、目的意識が強い、というのもあります。
男子校は自らの意思で入学する生徒が多い
男子校に行く生徒は、自らの意思で男子校を選びます。
理由は、勉強であったり、部活であったり、様々ですが、周りの空気に流されて男子校にたどり着くという人はあまり多くありません。
自分から男子校を選ぶ生徒は、自らの意思で自分の人生を選択することが習慣となっている可能性が高いです。
スクールカーストは周りに流されやすい人が苦しむ
スクールカーストは幻想です。
あると思えばあるし、ないと思えば存在しないものです。
そのため、周囲の人間が作った価値観に流されてしまう人はスクールカーストに苦しむことになります。
参考:スクールカーストを気にする理由と気にしなくてもいい理由とは?
男子校のように、何かしらの理由があって、自分で進路を選択できる生徒はスクールカーストに苦しむ生徒は少ないと言えるでしょう。
男子校でもスクールカーストはないわけではない
スクールカーストが少ない男子校ですが、全くないわけではありません。
男子校でもスクールカーストと呼ぶものは存在します。
男子校のスクールカーストはあくまで確率が減るだけ
男子校の場合、あくまでスクールカーストの発生確率が減少するだけです。
スクールカーストの序列が生まれる基準のうち、「異性からの視線や態度」がなくなったに過ぎません。
スクールカーストには他にも、
- コミュニケーション能力
- 運動神経
- 部活動
など、さまざまな基準によって、権力構造が出来上がることがあります。
男子校に行ったからといって、必ずスクールカーストを回避できるわけではありません。
権力構造自体はどこにでもある
組織である以上、権力構造はどこにでも現れます。
それは男子校でも例外ではありません。
勉強ができたり、部活動で成果をおさめたりと、何かと能力に優れている人が、人間的に優れていると勘違いして、他者を支配しようとするのはどこも同じです。
そういった一般的な権力構造しかないという意味では、男子校には、やはりスクールカーストはないと言えるのかもしれません。
スクールカーストを避けるために男子校に行くのはアリ
スクールカーストを避けるために男子校に行くのは、選択肢としてアリです!
本当は共学校に行きたいけれど、スクールカーストを避けるためだけに男子校に行くのはお勧めしません。
しかし、特にこだわりがなく、男子校でもなんとも思わない人がスクールカーストを避けるために男子校に行くのはおすすめです。
選択肢の1つとして持っておいていいでしょう!
まとめ
まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。
- 男子校には、スクールカーストが発生しやすい「異性からの視線と態度」がない
- そのため、男子校にスクールカーストが少ない
- 権力構造自体はどこにでもあるため、男子校にもスクールカーストは存在する
- スクールカーストを避けるために男子校に入学するのは、選択肢としておすすめ