スクールカーストで作られた空気に、なんでみんな従ってしまうんだろう?
クラスの中に同調圧力があるかだね!
よくよく考えれば、スクールカースト下位にいる人がなぜ上位にいる人に従っているのか、不思議ですよね。
「クラスの空気感」と言っても、なんだか納得できません。
この記事では、スクールカーストが生み出す空気感に下位の生徒が抗えない理由を解説していきます。
スクールカーストとは?

スクールカーストとは、学校で見られる上下関係の階層(カースト)構造を示しています。
小学校の高学年から中学・高校で発生し、「1軍・2軍・3軍」「A・B・C」などと呼ばれるグループに分断される現象を指します。
人気度やコミュニケーション能力などが要因となった上位グループと中位・下位グループで構成されていることがほとんどです。
スクールカーストの同調圧力に従う理由
スクールカーストのあるクラスでは、序列の上位の生徒が作った価値観に従うべきだという同調圧力が働きます。
では、なぜスクールカースト下位の生徒は上位の生徒に従っているのでしょうか。
以下の2点から解説します。
- 絡まれるとめんどくさいから
- クラスの方向性を決めてくれるから
- 恐怖心があるから
理由1:絡まれるとめんどくさいから

スクールカースト下位の生徒が同調圧力に従っている理由の1つが「絡まれるのがめんどくさい」からです。
スクールカースト上位の生徒は上位にいるのに必死です。
そのため、自分の地位を脅かす可能性がある生徒には強くあたります。
下位の生徒が上位の生徒に意見する場合、今後必要以上に絡まれる可能性があります。
スクールカースト下位の生徒は、今後、上位の生徒に干渉されたくない、という想いから上位の生徒に意見しなくなるのです。
理由2:クラスの方向性を決めてくれるから
カースト上位は、影響力の強さから、よくクラスを代表して意見することが多いです。
ホームルームや行事の時間は、議題が決まらないと進行しません。
そういったときに、カースト上位の生徒が率先して意見を言ってくれます。
カースト下位の生徒は、上位の生徒が考えてくれるため、待っているだけで、議題が進行していきます。
もし、カースト上位の生徒を否定する場合は、代案を出す必要があります。
カースト下位は、楽をする意味でもカースト上位の意見に従っている場合もあります。
参考:【何が問題点?】スクールカーストのメリットとデメリットを解説?
理由3:恐怖心があるから

スクールカースト下位の生徒が同調圧力に従っている理由の3つ目が「恐怖心」です。
クラスの運営権はほとんどスクールカースト上位の生徒が握っています。
スクールカースト上位の人間がクラスの価値観や方向性を決める以上、反発するとクラスで居づらくなるのは容易に想像できます。
具体的には、
- 悪口を言われ続ける
- 変な噂を広められる
- クラスからはみ出される
など、いくつも考えられます。
また、他の生徒は自分もクラスで居づらくなるのを防ぐために、誰かを救ったりすることはありません。
カースト上位の生徒に意見した後に報復されるのを恐れているのです。
スクールカーストでは、下位の生徒が上位の生徒に反感を持っていても、口に出すのはかなりのリスクがある行為なのです。
参考:スクールカーストで最下位・最底辺とされている人の特徴は?
- カースト下位は今後カースト上位に絡まれないために上位の意見に従っている
- カースト下位はクラスでの決め事がめんどくさくて、カースト上位に従っている
- カースト下位は報復されるのを恐れて上位に従っている
スクールカーストの同調圧力が強固な理由

スクールカーストの同調圧力が強固である理由は、クラスが固定的だからです。
職場で他のコミュニティならば、新しい人が入ったり、転勤・転職したりして構成員が変わることはあります。
しかし、学年の生徒はよっぽどのことがない限り、変わることはありません。
環境が変わらない限り、カーストの上位が作る価値観が変わるタイミングが少なくなります。
よって、次のような悪循環が生まれるのです。
- カースト上位が空気感を作り、カースト下位が従う
- コミュニティのメンバーは変わらない
- 恐怖心が生まれ、消極的な行動ばかりになる
- カーストが固定化される
固定化されたスクールカーストの地位が、ますます固定化され、年数を重ねるごとに変化不可能になっていくのです。
同調圧力を振り切るのは難しい

スクールカーストの地位が固定化されている以上、クラスの同調圧力に従わないのはリスクのある行為と言わざるを得ないでしょう。
じゃあ、ずっと理不尽な想いをしたまま過ごせってこと?
過激になってきたら、教員に相談するのは当然として、少々我慢きるなら従っているフリして気にしないのが1番かな
スクールカーストによってクラスに「居づらい」と思っていても、大きなことが起こらない限りは、大人にも相談しにくいです。
また、大人に相談した結果、境遇が悪化することを心配して、相談できないこともあると思います。
少々の我慢で乗り切れるなら、クラスの同調圧力に従っているフリして、気にしないのが一番です。
スクールカーストなど、大学や社会人になるにつれて、何の意味も持ちません。
塾などの別のコミュニティで活躍できるように、努力するのをおすすめします。
参考:【対象別】スクールカーストで悩んでいる人の解決策や対策を紹介
- 学校は学年のメンバーが固定される
- メンバーが固定されているため同調圧力に従わないのは難しい
学校は学年のメンバーが固定化されるため、同調圧力に従わないのは難しい。
まとめ
まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。
- カースト上位の生徒に従わないとめんどくさいことになる
- カースト上位の生徒に従わないと報復される恐れがある
- 学校のカーストは固定化されており、振り解くのは難しい
スクールカーストについて、大人になった時に「なんてくだらない」と思うことがあります。
しかし、生徒の時に「くだらない」と言って、自由に行動できたかと言われれば、おそらく無理だと思います。
教員になって、やはりカーストに悩まされている生徒を見ると、大人にとってはくだらなくても当事者にとっては大きな問題であることを思い知らされます。
スクールカーストに悩んでいるなら、できるだけ気にせずに、別のコミュニティで活動することをおすすめします!
このサイトでは、他にもスクールカーストについての知識を解説しています。