スクールカーストと子どもの親って関係あるの?
子どものスクールカーストの順位に親は関係しているのでしょうか。
この記事では、スクールカーストと親の関係を解説していきます。
スクールカーストとは?

スクールカーストとは、学校で見られる上下関係の階層(カースト)構造を示しています。
小学校の高学年から中学・高校で発生し、「1軍・2軍・3軍」「A・B・C」などと呼ばれるグループに分断される現象を指します。
人気度やコミュニケーション能力などが要因となった上位グループと中位・下位グループで構成されていることがほとんどです。
スクールカーストに親は関係している

スクールカーストの順位は親と関係しているのでしょうか。
結論から言えば、関係しています。
厳密に言えば、「無関係ではない」と言えます。
理由はスクールカーストに関わらず、さまざまな場面で親は子どもに影響を与えるからです。
以下は、親が子どもに影響を与えるもので、かつスクールカーストに影響するものを厳選しました。
- 親の価値観は子に影響を与える
- 親の倫理観は子に影響を与える
1つずつ解説していきます。
親の価値観は子に影響を与える

親の価値観は子どもに引き継がれます。
例えば、ポイ捨てを許さない親が育てる子は、ポイ捨てに対して悪の感情を抱いています。
一方、ポイ捨てを良しとする家庭では、学校で教育を受けたとしても、ポイ捨てをしてしまう子に育つ可能性が高いです。
また、「学業を重視する親」と「容姿を重視する親」でも、子どもの価値観は全く別のものになるでしょう。
スクールカーストは容姿やコミュニケーション能力によって、序列が決まることが多いです。
クラスの中でスクールカーストの順位を決める要因が、親に影響を与えられる場合もあると言えるでしょう。
親の倫理観は子に影響を与える

親の倫理観は子に影響を与えます。
スクールカーストは、下位の生徒が生活しづらいという問題点があります。
参考:【何が問題点?】スクールカーストのメリット・デメリットを解説
ですが、正しい倫理観を持った生徒ならば、他の生徒を攻撃することはありません。
進学校に行けば行くほど、スクールカーストがないのはそのためです。
参考;【なかった?】進学校のスクールカーストが少ない理由3選
日頃から、相手を攻撃する親の子どもは、学校でもマネして他の生徒を攻撃することがあります。
親の特徴はカーストに影響しない
親の「価値観」「倫理観」などの目に見えない感覚が子に影響を与えることはあっても、親の特徴そのものがカーストに与える影響はありません。
例えば、
- 親の職業
- 親の容姿
- 親の年収
などによって子どもののスクールカーストの順位が決まることはありません。
多少、「からかう」「いじり」があったとしても、スクールカーストのような長い間、続くものに影響を与えることはありません。
カーストの序列は親によっては決まらない
スクールカーストの序列は親と関係していますが、親によって決まるわけではありません。
スクールカーストは「クラス」という閉じられた空間の中で、様々にコミュニケーションを行なって形成されていきます。
さらにスクールカーストの順位を決めるのは「人気と思われているか」という曖昧な基準です。
容姿が良い人が必ずしもスクールカーストで上位に来ることはないように、カーストの序列はクラスごとによって異なります。
スクールカーストの順位づけに対する親の影響は極めて低いと言わざるを得ません。
スクールカーストについて親ができること
スクールカーストについて親ができることは以下の通りです。
- 子どもの味方になる
- 新しい環境を用意する
それぞれ解説していきます。
子どもの味方になる

まずは、親が子どもの味方であることを伝えましょう。
子どもがスクールカースト下位になり、学校を楽しんでいなさそうなら、些細な変化を見逃さず、優しい声かけをしていきましょう。
この時、「あなたにも悪いところはある」と言ってはいけません。
学校にも家にも居場所がなくなる可能性があるからです。
新しい環境を用意する

スクールカーストで悩んでいる子に親がしてあげられることで、最も有効なのは「新しい環境の用意」です。
スクールカーストが起きる理由は閉じられた空間で1つの価値観によって、集団形成されるからです。
つまり、新しい価値観が存在する新しい環境があれば解決することが多いです。
別の地域のコミュニティであったり、塾であったり、家庭教師などに飛び込むことで、学校ではない場所に自分の居場所を見つける可能性があります。
参考:【対象別】スクールカーストで悩んでいる人の解決策や対策を紹介
まとめ
まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。
- スクールカーストの順位に親は関係している
- 親の特徴はスクールカーストには影響しない
スクールカーストはふわふわしたものであり、根拠があるようなものではありません。
親がスクールカーストに与える影響はごくわずかであり、また親がスクールカーストに干渉することはできません。
学校以外の居場所を用意するのが、得策と言えるでしょう。