新学期に出遅れた君へ|現役教員が教える関係の作り直し方

新学期に出遅れた君へ|現役教員が教える関係の作り直し方

最初の1週間で、もう輪ができてしまった気がする。

先に結論を書きます。1週間では、何も決まりません

教室で毎年4月を見ている側から、実際どうなっているのかを書きます。

※できることは 学校に行きたくないときの対処法 にまとめてあります。

新学期の友達は1週間で決まらない

新学期の最初の1週間では関係は決まりません。5月には組み合わせが変わっています。出遅れたと感じても、今が一番早いタイミングです。
5月には組み合わせが変わる

「4月の1週間で1年が決まる」とよく言われます。教室で見ている実感は違います。

すごくいい感じになる子もいれば、いきなり険悪になる子もいます。

でも、その後どうなるかは、そんなに変わりません

最初に固まったグループが、そのまま1年続くことの方がむしろ少ないです。

5月にはもう組み合わせが変わっています。毎年そうです。

得意な子がしていること

声をかけるのが得意な子は、何か特別なことをしているのか。

答えは拍子抜けします。

声をかけているだけです。

「何してんの?」「それ何?」。内容はそんなものです。

うまい話し方をしているわけでも、面白いことを言っているわけでもありません。

差があるとすれば、話しかける回数だけです。

最初に組んだ相手が合わなくても

最初に隣になった人と合わなかった。これで詰んだと思わなくて大丈夫です。

学校は、いろんな人と組むように作られています。席替え、班替え、行事、選択授業。

時を待てば、組み合わせは変わります

その場で無理に合わせようとして消耗する方が、後々きつくなります。

「とりあえず入る」のはあり

よくわからないまま、近くのグループに入っていいのか。

私はありだと思います。ただし、見るポイントがあります。

数日見ていれば、だいたいの人となりは見えます

見えるもの判断
ずっと騒いでいるにぎやかなのが好きな人たち
静かに話している落ち着いた場が好きな人たち
特定の話題で盛り上がるその趣味が合えば入りやすい

自分に合いそうな方を選べばいい。全員を観察する必要はありません。

最初から1人を選んだ子

あえて1人でいることを選ぶ子もいます。その後どうなるか、正直に書きます。

同じように1人でいたい子や、合う子が見つかれば、友達ができます。

見つからなければ、そのまま1人です。それも実際にあります。

ただし、ここははっきり書いておきます。

それが人生の不幸につながることはありません

1人でいた子が、その後うまくいかなかった、という話は聞きません。教室の話は教室の話です。

教員は、裏で動いています

見えにくいですが、新学期の教員は関係づくりに手を入れています。

よくやるのは、こういうことです。

一番元気で、あまり深く考えていなさそうな子に話しかける。そのうえで、こうします。

「◯◯さんはどう思いますか?」と、輪の外にいる子に振る

そうすると、会話に自然に入れます。露骨にやると本人が嫌がるので、さりげなくやります。

だから、「先生は何も見ていない」ということはありません。

9月の新学期も同じです

これは4月だけの話ではありません。

2学期の始まりも、関係を組み直せるタイミングです。

夏休みを挟むと、教室の空気の固さが少しゆるみます

「学校に行けるかも」と思える人が増えるのは、この時期です。

ただし、その状態がずっと続くわけではありません。

10月、11月になると、またしんどくなる人が増えてきます。

だから動くなら、空気がゆるんでいるうちです

9月はリセットが効きます。毎年そう感じます。

出遅れたと思っている人へ

最後に、いちばん伝えたいことを書きます。

出遅れた、と感じている生徒に、私はいつも同じことを言っています。

いつからでも、今が一番若いし、今が一番早い

4月に出遅れたなら、5月に始めればいい。5月に出遅れたなら、6月に始めればいい。

そして、いま動き出すのが、これから先で一番早いタイミングです。

学年が変わっても同じなら

ただ、毎年4月が来るたびに同じことが起きる。それなら、話が変わります。

それは出遅れの問題ではなく、その母数に合う人が少ないということです。

40人の中に合う人が0人でも、200人の中になら2人いるかもしれません。

合う人に出会えるかは、数の問題です。

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まとめ|今が一番早い

  • 最初の1週間では何も決まらない。5月には組み合わせが変わっている
  • 声をかけるのが得意な子は、ただ回数が多いだけ
  • 最初に組んだ相手が合わなくても、時を待てば変わる
  • とりあえず入るのはあり。数日見れば人となりは見える
  • 1人を選んでも、それが不幸につながることはない
  • 教員はさりげなく輪に入れる工夫をしている

出遅れたと感じているなら、それはまだ動く気があるということです。

いつからでも、今が一番早いです。

参考記事