クイーンビー(Queen Bee)とは、アメリカのスクールカーストの地位を指す言葉として、認知されています。
この記事では、クイーンビー(Queen Bee)について、詳しく解説するとともに他の地位との比較や固定観念についても解説しています。
スクールカーストとは?

スクールカーストとは、学校で見られる上下関係の階層(カースト)構造を示しています。
アメリカにはスクールカーストという言葉はありませんが、「クリーク」という言葉があり、日本のスクールカーストと同じ意味で使われることが多いです。
アメリカのスクールカーストの一つの地位を示す言葉がクイーンビーです。
クイーンビー(Queen Bee)とは
まず、クイーンビー(Queen Bee)という言葉を解説します。
クイーンビー(Queen Bee)の意味や定義
クイーンビーは、集団における女性のトップを意味する言葉です。
スクールカーストの頂点にいる女性という意味で使われます。
アメリカの映画では、チアリーダーをしていることが多く、取り巻きを2人連れて歩いていることがよくあります。
日本のスクールカーストでいえば、間違いなく「1軍」と呼ばれる生徒になるでしょう。
クイーンビー(Queen Bee)の語源
クイーンビー(Queen Bee)の語源は、蜂(ハチ)の世界の言葉が元になっています。
ミツバチの巣では、クイーンビー(女王蜂)が最も重要な役割を持ち、巣を繁栄させる唯一の女性として、存在しています。
ハチの巣という集団の中でトップである女王蜂になぞらえて、ある集団の中でトップである女性を「クイーンビー」と呼ぶ慣習ができました。
クイーンビー(Queen Bee)の特徴
クイーンビーの特徴は以下の通りです。
- 学生社会のトップに君臨している女性
- チアリーダーに属している
- 社交的である
- 美的感覚や流行に敏感である
重要なのは、美的感覚などを持っていることでしょう。
特に「人気」で決まることが多く、他の生徒から憧れられたり、支持を集めたりするために他の生徒を攻撃することもあります。
人気で決まるところなんかは、日本のスクールカーストそっくりですね。
クイーンビー(Queen Bee)とスクールカースト
クイーンビーとスクールカーストの関係について解説します。
参考:【日本と違う?】アメリカのスクールカーストを徹底解説!
クイーンビー(Queen Bee)はカーストトップ
クイーンビーはアメリカの学校社会におけるスクールカーストでトップの地位に属しています。
彼女たちは、
- 美しさ
- 社交性
- 人気
などによってその地位を獲得しています。
映画『ミーンガールズ』などでは、クイーンビーが高校生活でトップに位置付けられていることが詳しく描かれています。
クイーンビー(Queen Bee)の権力
クイーンビーの権力は、ほとんど絶対的です。
他の生徒たちの服装・言動・人間関係までも左右する権利を持っています。
『ミーンガールズ』という映画では、何かを買うのは許可制、服装は週に何回まで、などのルールが設けられています。
クイーンビーに逆らうことは、学校で生きていけないことを意味していることもあります。
クイーンビー(Queen Bee)と他のカースト比較
ここでは、クイーンビーと他のスクールカーストの地位との違いを解説していきます。
よく比較されるのは、以下の2つです。
- ジョック
- ナード
それぞれ解説していきます。
クイーンビー(Queen Bee)とジョック(Jock)
ジョックはスクールカーストのトップの地位を指します。
ん?クイーンビーもトップじゃなかった?
そうだね。ジョックは男子、クイーンビーは女子と覚えておこう
クイーンビーとジョックの違いは以下の通りです。
クイーンビー | ジョック | |
---|---|---|
主な性別 | 女子 | 男子 |
所属 | チアリーダー | アメリカンフットボール バスケットボール ベースボール |
根拠 | 見た目・人気・社交性 | スポーツの結果 |
参考:ジョック(JocK)とは?意味やクイーンビーとの違いを解説
スクールカーストの男子のトップがジョックで、女子のトップがクイーンビーになります。
男子はアメリカで人気のスポーツの成果がカーストに影響します。
男子はスポーツ、女子は人気というのは、日本のスクールカーストと同じです。
男子と女子で名前が分かれることはありませんが、実態は同じと言えるでしょう。
クイーンビー(Queen Bee)とナード(Nerd)
ナードはスクールカースト下位の生徒を示します。
クイーンビーとナードの違いは以下の通りです。
クイーンビー | ナード | |
---|---|---|
地位 | トップ | 下位 |
重視すること | 見た目・人気・社交性 | 学業・趣味・知識 |
クイーンビーは社交的であり、人気な文化へ積極的に関与する存在として認識されています。
一方で、ナードは社交スキルが欠けていたり、人気のある文化に積極的に参加できない存在として認識されています。
映画では、クイーンビーは人気者、ナードは不器用なキャラクターとして描かれることがあります。
クイーンビー(Queen Bee)の誤解
クイーンビーはよく誤解されることがあります。
それは、「クイーンビー=悪」という考え方です。
例えば、アメリカ映画について書かれた『High School U.S.』という著書では、クイーンビーはアメリカ映画で次のように描かれるとしています。
クイーンビー
学内のヒエラルキーのトップに君臨する女子。当然のごとくチアリーダー(まれに演劇部の女王)であり、勝ち組の男子の中から好きな子を彼氏に選ぶ権限を持っていて、年度末のプロムクイーンの座は約束されている。
『High School U.S.』
当然、すべてのアメリカの学校のクイーンビーがこのような特徴のはずはありません。
メディアによって、固定的なイメージができている証拠です。
アメリカは進化が早く広大な国です。すべての人に当てはまるクイーンビーの特徴など、ないと言ってもいいでしょう。
それをいえば、スクールカーストのすべてが固定観念の幻ですが・・・。
まとめ
まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。
- スクールカーストの女子のトップ
- 社交的であり、美的感覚に鋭く、人気である。
- 誤解されることが多い
日本では1軍となっていますが、クイーンビーはさらにそれを具体化した名前です。
その意味でアメリカのスクールカーストの方が厳しいと言われています。
参考:【日本と違う?】アメリカのスクールカーストを徹底解説!