スクールカースト3軍の人って将来どうなるの?
スクールカースト3軍や底辺と呼ばれる人の将来はどのようになっているのでしょうか。
この記事では、教育学部・教育学研究科卒の教員がカースト3軍や底辺と呼ばれる生徒の将来について解説します。
スクールカーストとは?

スクールカーストとは、学校で見られる上下関係の階層(カースト)構造を示しています。
小学校の高学年から中学・高校で発生し、「1軍・2軍・3軍」「A・B・C」などと呼ばれるグループに分断される現象を指します。
人気度やコミュニケーション能力などが要因となった上位グループと中位・下位グループで構成されていることがほとんどです。
スクールカーストによって人生は決まらない

結論、スクールカーストによって人生は決まりません。
スクールカーストというクラスの中のみ発生する特殊な空間の影響で、その後の将来が決まるなんてことはありません。
よくある「1軍は将来苦労する」や「3軍は将来大成する」なども、自分の周りの話に過ぎません。
日本全体で見れば、活躍する1軍も活躍できない3軍も星の数ほどいます。
特に「逆転系」は人の心を揺さぶるから、取り上げられますね!
あくまでこの記事では、「カースト3軍・底辺と呼ばれる人たちの将来への影響」に絞って解説します。
カースト3軍であることが及ぼす将来の影響

「スクールカーストによって人生は決まらない」とわかってもらった上で、スクールカーストの将来の影響を解説します。
スクールカーストの序列が低い生徒の将来への影響を以下、3つに分けて解説します。
- 自己肯定感が低い
- 消極的になる
- カースト制度の職場で苦労する
1つずつ解説していきます。
影響1:自己肯定感が低くなる

スクールカースト下位の生徒は自己肯定感が低くなる傾向にあります。
考えてみれば当たり前ですが、「仲間に入れてもらえない」「言葉で攻撃される」などを集団から繰り返されていれば、誰でも自己肯定感は低くなります。
特にカースト下位の人は、「地味」「個性がない」というレッテルを貼られていることが多いです。
参考:スクールカーストで最下位・最底辺とされている人の特徴は?
スクールカースト下位の生徒は、なかなか自己肯定感が保てないのです。
学校を卒業しても、自己肯定感というのはすぐに上がりません。そのまま自己肯定感を低くしたまま、社会に出ることも多々あります。
影響2:消極的になる

スクールカースト下位の生徒は消極的になることが多いです。
消極的かどうかなんて、元々の性格なんじゃないの?
自信のなさから消極的になる場合もあるんだよ!
カースト下位の生徒は、自己肯定感がなかなか上がりにくいため、どんどん自信がもてなくなってきます。
スクールカーストの環境は長い間続くので、ずっとカースト下位の扱いをされ続け、自信を徐々に失っていきます。
自信が持てなくなると、行動力がなくなっていき、どんどん消極的になっていきます。
消極的になっていくと、当然、成功体験は減ります。結果、新たに自信がつくことはなく、「地味」な自分を受け入れるしかなくなります。
- 何かの形でカースト下位になる
- 自信を失う
- 言動・行動が消極的になる
- カースト下位になる
- 自信を失う
- ・・・・
などの悪循環に陥っていきます。
結果、自信をなくし消極的であることが自分の性格であると受け入れて、その後の人生を歩むこともあります。
影響3:カースト制度の職場で苦労する

スクールカースト下位の生徒は、スクールカーストのような職場で苦労することがあります。
現在になっても、スクールカーストのような非合理的な職場は存在します。
成果や結果よりも年功序列であったり、媚を売ることが出世につながったり、とスクールカーストのような雰囲気の会社はまだまだあります。
スクールカーストを再生産させようとする会社では、なかなかうまくやっていくことは難しいでしょう。
昔、カースト上位だった人が大多数で作った会社は、こうなる傾向にありますね!
スクールカーストには何の根拠もない

結構、深刻じゃないですか?どうすればいいんだろう?
「気にしない」が一番の正解かな!
スクールカーストはその後の人生を決定することはありません。
何度でも言いたいと思います。
もし、スクールカーストで将来の自分の人生が決まるとしたら、「自分はどうせカースト下位だからな」という自分の現状の言い訳に使うときです。
そもそもスクールカーストの順位づけに正しい根拠はありません。そのときそのときの空気と雰囲気で決まります。
カーストの順位はその人の能力や個性を正しく判断したものではないのです!
カースト3軍の人生の変え方
カースト下位の人が人生を変えたかったらどうすればいいの?
正しい指標でがんばる、が正解!
次にスクールカースト下位の人がその後の人生をうまく生きていくための方法を2つ紹介します。
学生なら勉強を頑張る

学生なら勉強を頑張りましょう。
「勉強なんて」と聞くことが多くなってきた世の中ですが、まだまだ勉強する価値はあります。
スクールカーストのよくわからない基準より、勉強の方がはるかに社会に認められています。
スクールカースト下位の人は、とにかく周りを気にせず勉強しましょう!
成人なら仕事を頑張る

社会人でスクールカーストがトラウマになっている人は仕事を頑張りましょう。
スクールカーストの中で、上位の人に言われたことは一切気にする必要はありません。
社会から何の評価も受けていない、たかが生徒の評価よりも、社会からの評価の方が大切です。
もし、仕事で頑張れない理由が、スクールカーストのトラウマであるなら何も気にする必要はありません!
また、スクールカーストが色濃く残る職場は、3秒で転職を決意しましょう。
そこで働いても時間を消耗するだけです。
まとめ
まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。
- スクールカーストによって人生は決まらない
- カースト下位の生徒は自己肯定感が低くなったり、消極的になったりする。
- 勉強を頑張るのが一番
スクールカーストは当事者にとっては、かなり気になるものですが、抜けてしまえば全く気になりません。
ぜひ、他の記事も読んで、いかにスクールカーストがどうでもいいことか、理解していただけると思います。