クラスを見渡してみても、運動部はいつもスクールカースト上位です。
なぜ運動部のスクールカーストは上位なのでしょうか。
この記事では、スクールカーストについて、運動部がいつも上位である理由について解説します。
スクールカーストとは?

スクールカーストとは、学校で見られる上下関係の階層(カースト)構造を示しています。
小学校の高学年から中学・高校で発生し、「1軍・2軍・3軍」「A・B・C」などと呼ばれるグループに分断される現象を指します。
人気度やコミュニケーション能力などが要因となった上位グループと中位・下位グループで構成されていることがほとんどです。
運動部は人気が出やすい
なぜ運動部はスクールカーストで上位になりやすいのでしょうか。
結論から言えば、運動部は学校で人気があるからです。
詳しく解説します。
スクールカーストは人気で決まる
スクールカーストの順位の基準は「人気」です。
クラスの中で人気と思われている人が、スクールカーストで上位になります。
よく出てくる、「容姿」「コミュニケーション能力」「恋愛経験」などは、人気の要因でしかありません。
人気である理由は、性格でもなんでもよいので、「運動」でもいいわけです。
つまり、「人気」と思われさえすれば、スクールカーストで上の地位を得ることができるのです。
運動部は人気が目に見える
運動部はクラスの中で人気になりやすいです。
なぜなら、運動部の活躍は目に見えてわかりやすいからです。
手芸部の凄さは、プロセスを見ても、完成品を見てもわかりません。
しかし、サッカーは、サッカーをよくわからなくても、その凄さがなんとなく伝わります。
知識がなくても、その人の凄さがわかるのがスポーツです。
成果に関係なく、運動部であるだけでスクールカーストで上位になりやすいのは、目に見えて人気がわかるからです。
スポーツの人気は世間でも認知されやすい
スポーツの人気は世間でも認知されやすいです。
将棋で有名な藤井聡太さんと野球で有名な大谷翔平さんは、どちらもすごいことに変わりはありませんが、やはり大谷さんの方がより広い認知を獲得しています。
スポーツの方が、成果が目に見えてわかりやすいのは学校の中ではなく、むしろ社会の方です。
どんな世界の人でも、肩を組んで一緒に応援できたり、楽しめたりできるのがスポーツであり、テレビや家でなんとなく理解している子どもも学校で同じことを思います。
よって、運動部であるだけで、スクールカーストは上位になりやすいのです。
運動部だけではスクールカースト上位にはなれない
運動部はスクールカーストで上位になりやすいですが、運動部であれば、誰でもスクールカーストで上位になれるわけではありません。
いくつかの条件が存在しています。
運動部の中でもスクールカーストは分かれる
運動部の中でもスクールカーストは、大きく分かれます。
例えば、サッカー部と卓球部は同じく運動部ですが、スポーツとしての人気度が違います。
先ほども記載したとおり、社会で人気なスポーツが学校でも人気になりやすく、「人気」はスクールカーストの順位に影響します。
運動部だからといって、全ての運動部がスクールカーストで上位になれるわけではありません。
スクールカースト上位になる運動部は決まっている
スクールカーストで上位になる運動部はだいたい決まっています。
部活動別のカーストの地位は以下の通りです。
部活動とカースト | |
---|---|
トップ | サッカー、バスケットボール |
上位 | テニス、野球、陸上、ラグビー、水泳、柔道、 |
中位 | バドミントン、ハンドボール、バレーボール、体操 |
下位 | 文化部 |
学校によって、野球部がトップであったり、ラグビー部がトップであったりしますが、基本的にこれらの構造は変わりません。
社会で人気のあるスポーツは、引き続き学校でも人気があるということになります。
運動部でカースト上位になれるのは男子限定
運動部でスクールカーストが上昇するのは、基本的に男子限定です。
以下のグラフは、男子の部活動と見た目の関係についてのアンケート結果です。

基本的に運動部で成果を上げている人の方が、容姿を褒められる傾向にあります。
むしろ、文化部で成果を上げている人でも、運動部の成果を上げていない人の方が容姿を褒められていないですよね。
続いて以下のグラフは、女子の部活動と容姿の関係についての調査結果です。

運動部と文化部の差が、男子ほどはありません。
つまり、運動部というだけでスクールカーストが上位になりやすくなるのは、男子限定ということになります。
まとめ
まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。
- 運動部の人気具合は目に見えやすい
- スクールカーストの順位は人気で決まる
- 運動部の中でもカーストの順位はバラバラ