中学に行けていない。このままだと高校に行けないのではないか。
先に結論をお伝えします。不登校だったこと自体が、直接の不利になることはありません。
高校の側で受験生を見ている立場から、実際どう扱われているのかを書きます。
※できることは 学校に行きたくないときの対処法 にまとめてあります。
中学の不登校で不利になるのは学力
高校受験は、基本的に試験です。
試験の点数で判断するので、不登校だったから減点される、という仕組みはありません。
では何が不利になるのか。答えは単純で、授業を受けていない分、内容がわからないことです。
つまり問題は「不登校だったこと」ではなく「勉強が止まっていること」の方にあります。
ここを分けて考えられると、やることがはっきりします。責める対象が変わります。
欠席日数はどう見られているか
欠席日数がまったく無視されるわけではありません。ここは正直に書きます。
入学の要件として、中学での出席日数を挙げている学校があります。
そういう学校を受けるなら、日数が効いてきます。
逆に、要件に書かれていない学校では、こういう見られ方になります。
「気になるな」くらいです。それで落とす、ということはしていません。
だから志望校の募集要項を先に確認することが、いちばん確実です。ネットの一般論より早いです。
出席が足りなくても道はある
出席日数が足りていない場合でも、受けられる高校はあります。
「頑張ったらあります」というのが、現場での実感です。
具体的には、次のような選び方になります。
| 選択肢 | 出席日数の扱い |
|---|---|
| 通信制高校 | 基本的に問われない |
| 定時制高校 | 学校によるが、要件が緩いことが多い |
| 全日制(要件なし) | 募集要項に出席の条件がなければ受験できる |
| 全日制(要件あり) | ここだけは日数が効く |
要件があるかどうかは学校ごとに違います。
担任の先生に「うちの志望校に出席の条件はありますか」と聞くのが早いです。
高校で復活する子は本当にいる
これは強調しておきたいところです。
中学で不登校だった子が、高校で普通に通えるようになるケースは全然あります。
なぜそうなるのか。理由は2つあると思っています。
理由1|まわりの顔ぶれが変わる
中学は、住んでいる場所で決まります。だから学力も価値観もばらばらの40人が同じ教室にいます。
高校は違います。学力が近い人が集まるので、話が合う相手に出会いやすくなります。
人間関係でしんどかっただけの子は、これだけで変わることがあります。
理由2|単純に、時期が来る
もう1つは、発達の段階です。
周りの人とうまくやれるようになる時期には、個人差があります。
中2ではできなかったことが、高1でできるようになる。
これは根性の話ではなく、時間の話です。
「あの子は変わったな」と思うことが、毎年あります。特別なことをしたわけではない子も多いです。
高校選びで見るべき2つ
では、どんな高校を選べばいいのか。教員として見ている基準は2つです。
- 学力が合っているか。無理に上を狙うと、入学後に苦しくなります
- やりたいことがあるか、その高校がそれに強いか
2つ目がない場合は、1つ目だけで決めて構いません。あとから見つかることの方が多いです。
中学からの申し送りの実際
「中学のことが高校に伝わるのが怖い」という声をよく聞きます。実際どうなのかを書きます。
| 伝わる情報 | 高校側の扱い |
|---|---|
| 何が効くか、何を言ってはいけないか | 参照する。対応に必要だから |
| どういう子か、という人物像 | ほとんど参照しない |
後者を参照しない理由はこうです。
生徒は、長期休みをはさむだけで変わってしまうからです。
春休みを越えただけで別人のようになる子がいます。だから紙の印象より、目の前の様子を見ます。
実際の連携は、入学が決まってから始まる程度です。
つまり中学での姿が、高校でのあなたを決めることはありません。
いま動けることは何か
受験までに時間がある人へ。順番としては、こうなります。
- 志望校に出席日数の要件があるかを確認する
- 勉強は、わかるところまで戻って1教科から始める
- 要件が厳しければ、通信制や定時制も候補に入れておく
3つ目は「妥協」ではありません。高校で復活する子の多くは、環境が変わったことがきっかけでした。
特に通信制は、毎日同じ教室に通わなくても高卒資格が取れる仕組みです。
生徒数日本一のN高等学校のような学校もあります。
いま決める必要はありません。資料を取り寄せるだけなら無料です。
候補が2つある状態で受験を迎えるのと、1つしかない状態で迎えるのと。
この2つでは、気持ちの余裕がまったく違います。
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その前に、どんな学校なのかを知っておきたい人は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。
まとめ|止まっているのは学力だけ
- 不登校そのものが直接の不利になることはない。高校受験は試験だから
- ただし入学要件に出席日数を挙げている学校はある。募集要項で確認する
- 出席が足りなくても受けられる高校はある
- 高校で復活する子は多い。顔ぶれが変わることと、時期が来ること
- 中学からの申し送りは、人物像についてはほとんど参照されない
止まっているのは学力だけで、あなた自身が止まっているわけではありません。
戻る場所は、必ずしも元の教室でなくて構いません。
