昨日まで一緒にいたのに、今日は輪に入れない。教室でこれが起きると、逃げ場がありません。
現役教員として、こういう相談を受けたときにまず何をするかをそのまま書きます。
※できることは 学校に行きたくないときの対処法 にまとめてあります。
教員はまず、事実を確かめる
相談されたとき、私はすぐには動きません。「ちょっと見てみるわ」と言って、しばらく観察します。
誤解しないでほしいのですが、思い込みだと疑っているという意味ではありません。
何が起きているかによって、打つ手がまったく変わるからです。
| 実際に起きていること | できること |
| 特定の1人が距離を取っている | その1人との関係だけの問題。ほかは動いていない |
| グループ全体が離れた | 誰かが先導している。多くの場合その1人が起点 |
| たまたま予定が重なっただけ | 数日で元に戻ることが多い |
自分でも同じことができます。全員が離れたのか、1人なのかを、数日だけ見てみてください。
友達グループから外したのは1人
教室の序列を見ていると、はっきり分かることがあります。
グループを動かしているのは、たいてい1人です。
1人が空気を作り、まわりが同調しているだけ、という形がほとんどです。
だから「クラス全員に嫌われた」ということは、実際にはまず起きません。
外したのが1人なら、あなたを嫌っている人は1人です。
周りは、その1人の顔色を見ているだけかもしれません。
同調している子に個別で話を聞くと、「別に嫌ってはいない」と言うことがよくあります。
輪の中では言えないだけです。
行事で元に戻ることは、ほぼない
期待させないために書いておきます。
文化祭や体育祭で関係が戻ることを願う人は多いですが、行事で関係が変わることは、ほとんどありません。
行事の最中は普段話さない人とも混ざりますが、終わればもとの形に戻ります。
そこで戻らなかったからといって、あなたに問題があったわけではありません。
クラス替えまでは、大きく動かない
正直に言うと、いまの教室の中で関係を元に戻すのは簡単ではありません。
一度できた距離は、同じメンバーで過ごしている限り、固まっていくからです。
ただし、クラス替えでは一度リセットがかかります。学年全体で知られている人は別ですが、
そのクラスの中だけで起きていたことは、たいていリセットされます。
「なんで自分だけ」ではない
こういうとき、自分だけが取り残されたように見えます。
でも、自分だけではありません。同じことは、あちこちの教室で起きています。
何も考えていないように見える人が、得をしているように見えるかもしれません。
でもその人はその人で、あとから苦労することになります。
いま視野が狭くなっているだけです。カーストが世界のすべてに見えるのと同じで、そう見えているだけです。
距離を取るという選択もある
戻ろうと努力しなくてもいい、というのも1つの答えです。
悪口や順位争いでつながっている関係は、だいたい途中で内側から壊れます。
共通の敵がいなくなると、次を内側から探し始めるからです。
それでも毎日がしんどいなら、教室という場所そのものが合っていない可能性があります。
人の入れ替わりがある環境なら、グループという形自体がありません。
通信制のN高等学校のように、固定クラスがない学校もあります。
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まとめ|全員ではない
- まず、全員が離れたのか1人なのかを確かめる
- グループを動かしているのは、たいてい1人
- 行事では元に戻らない。期待しすぎない
- クラス替えでは、一度リセットがかかる
- 戻ろうと努力しない、という選択もある
クラス全員に嫌われる、ということは起きません。そこだけは間違えないでください。
