この疑問を調べると、出てくるのは通信制高校の運営会社か、学校の比較サイトばかりだと思います。
どれも通信制を選んでほしい側なので、当然「不利ではありません」と書きます。
私は全日制の高校で教えている、売る側ではない立場です。そこから正直に答えます。
※できることは 学校に行きたくないときの対処法 にまとめてあります。
教員は通信制をどう見ているか
結論から言うと、正直、何とも思いません。
生徒が通信制に移ると聞いても、偏見はありません。環境が良くなったのならそれでいい、というだけです。
気がかりや心配はもちろんありますが、それは全日制に残る生徒に対しても同じです。
世間で言われるような「良くないもの」ではない、というのが現場の感覚です。
進路が変わった生徒を、教員が下に見ることはありません。
少なくとも私のまわりでは聞いたことがないです。
ただし、正直に言うと差はある
ここからが、売る側の記事には書きにくい部分だと思います。
就職のときに効いてくるのは、通信制かどうかではなく、高卒か大卒かです。
求人に「大卒以上」と書かれている会社は、いまでも多くあります。
そこは動かしようがありません。
だから正確に言うと、こうなります。
| よく言われること | 実際のところ |
| 通信制だと就職で不利になる | 通信制であること自体を理由に落とされることは、ほぼない |
| 高卒でも問題ない | 応募できる求人の数は、大卒より確実に少ない |
| 学校名で判断される | 判断されるのは、そのあと何をしたか |
「通信制だから」ではなく「高卒だから」の話。ここを混ぜて考えると、判断を間違えます。
だから進学まで見ておく
いま高校をどうするか悩んでいる場合、そのあとの進学まで含めてで見てください。
通信制を卒業してから大学や専門学校に進めば、選べる求人の幅は全日制と変わりません。
実際、通信制には大学進学に力を入れているところもあります。
学校ごとの差が大きいので、そこは資料で比べる部分です。
教員として言えるのは、高卒資格は、取れるところで取ってほしいということです。
向いている人・慎重になってほしい人
進路相談を受けたときに、私が一緒に整理していることをそのまま書きます。
| 移ってよいと思う人 | 慎重に考えてほしい人 |
| 本当に嫌で、今すぐ逃げ出したい | 思い立ったのが1週間〜1か月前(衝動的) |
| もう学校に来られないレベル | 自分で勉強を進めるのが楽しめない |
| 環境が変われば、それなりに頑張れる | 何でも流されて決めてしまう |
特に2つ目が大事です。通信制は自分で進める場面が増えます。
そこがしんどいと、移った先でまた止まります。
これに正解はありません。悩んでも答えは出ません。
一旦落ち着いて、一緒に考えていきましょうと伝えています。
迷っているなら、まず中身を見る
いまの学校がしんどくて限界に近いなら、選択肢を持っておくこと自体に意味があります。
学校ごとに、進学実績もサポート体制もかなり違います。「通信制」でひとまとめにできないです。
N高等学校のように、固定クラスがなく、進学にも力を入れている学校もあります。
いま決める必要はありません。資料を取り寄せるだけなら無料で、入学の義務もありません。
まずは無料で資料請求
その前に、どんな学校なのかを知っておきたい方は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。
結局は、努力をどこで使うか
最後に、進路の相談を受けるたびに考えていることを書きます。
人生は、いつ死ぬ気で頑張って、いつ楽になるかの配分、という話でしかないと思っています。
「いま耐えなさい」と言われ続けた人がいます。
その人が60代で「もっと好きに生きればよかった」と思う。よくあることです。
それをどこで取るか、というだけの話です。
学歴は、狙えるなら狙ったほうがいい。
ただ、それ自体が幸せと直結するわけではありません。
ここは切り分けて考えてください。
まとめ|混ぜて考えない
- 教員に通信制への偏見はない。何とも思っていない
- 就職で効くのは「通信制かどうか」ではなく「高卒か大卒か」
- だから進学まで含めて考える
- 衝動で決める人と、自分で進めるのが苦手な人は慎重に
- 学校ごとの差が大きいので、中身を見て比べる
焦って決めることだけは避けてほしい。判断材料を持ってから決めてください。
