学校に行きたくないと親に言えない・許してくれない君へ【現役教員が解説】

学校に行きたくないと親に言えない・許してくれない君へ【現役教員が解説】

学校に行きたくない。でも親に言えない。言っても怒られる、許してもらえない——。

「行けないしんどさ」と「わかってもらえないしんどさ」の二重苦は、本当に苦しいですよね。

この記事では現役教員として、親に伝わりやすい伝え方と、それでも休ませてもらえないときの動き方を解説します。後半には保護者の方へのメッセージもあります。

親に言えないのは、あなたが優しいから

まず知っておいてほしいことがあります。言えないのは、あなたが弱いからではありません。

子どもは本来、親を喜ばせたい生き物です。学校に行けば親が安心する。それが分かっているから、心配をかける一言が言えないのです。

つまり「言えない」は、あなたの優しさの裏返しです。

行きたくないのに許してくれない親の事情

親が「休むな」と言うとき、あなたを苦しめたいわけではないことがほとんどです。

親の世代には「学校は歯を食いしばって行くもの」という価値観がありました。そして親自身、「休ませたら不登校になるかも」という不安で、どうしていいか分からないのです。

怒っているように見えるものの正体は、たいてい親の不安です。

「敵は親」ではなく「敵は親の不安」。ここが分かると、伝え方の作戦が立てられます。

親に伝わりやすい伝え方3つ

伝え方ポイント
1. 「どんなふうに」を伝える「行きたくない」より「朝、教室に入る瞬間が苦しい」。場面が見えると親は理解しやすい
2. 手紙・LINEで伝える面と向かって言えないなら文字でいい。感情的にならずに読んでもらえる
3. 先生を「通訳」にする先生から親に伝えてもらう。実はこれが一番効く

先生を「通訳」に使っていい

教員の立場から言うと、「親に言えないので、先生から伝えてほしい」という頼み方は大歓迎です

教員から保護者に「学校での様子」として伝えると、同じ内容でも親の受け止め方が変わります。担任でも保健室の先生でも、話しやすい先生で構いません。

それでも休ませてもらえないとき

すぐに親が変わらない場合は、ゼロか100かではない「中間の形」を使ってください。

  • 保健室・別室で過ごす:「登校はした」形になるので親も受け入れやすい
  • 遅刻・早退から始める:しんどい時間帯だけ避ける
  • スクールカウンセラーに相談:親との間に入ってもらえる専門家です

教員の本音:説得より「小さな合意」を重ねる

正直に言うと、「学校は行くもの」と固く信じている親御さんの考えを変えるのは、教員でも難しいです。

だから現場では、考えを変えようとするのではなく、「行く日を少しずつ増やす」という形の、その場その場の合意を作っていきます。

「今週は水曜だけ行く」「来週は2日にしてみる」——親には前進に見えて、あなたには休む日が確保される。双方が受け入れられる落とし所です。

この交渉も、先生に間に入ってもらうとまとまりやすくなります。

体に症状が出ている(朝の腹痛・吐き気・涙)なら、それは限界のサインです。「甘えではない」の記事も親に見せてください。

保護者の方へ|教育の失敗ではありません

もしこの記事を保護者の方が読んでいたら、教員として一つだけお伝えしたいことがあります。

「学校に行けない=教育の失敗」と考えると、「なんとかしなければ」という焦りが生まれます。その焦りは必ずお子さんに伝わり、親子両方が疲弊していきます。

でも、学校は単なる通過点です。私は不登校を経て大学教授になった教え子を知っています。

学校は「周囲に合わせて、均質に学ぶ」場所になりがちです。逆に言えば、ひとつのことにのめり込む才能は、大人になってから光ることがあります。

詳しくは不登校の子の親ができることの記事にまとめています。

親子で「選択肢」を手元に置くという解決策

「休む・休まない」の綱引きが続くのは、道が1本しかないと思っているからです。

通信制高校という道を親子で知っておくと、「今の学校に行くか行かないか」だけの息苦しい二択から抜け出せます。「いざとなればこの道がある」という安心が、対立を和らげます。

資料請求は無料で、転校の決断ではありません。親を説得する材料としても、資料はいちばん冷静な共通言語になります。

まずは無料で資料請求

まとめ|言えない優しさを、自分を守る力に

  • 言えないのは優しさ。親の「休むな」の正体は不安
  • 「どんなふうに」を伝える・文字で伝える・先生を通訳にする
  • 保健室・遅刻早退などの「中間の形」から始めていい
  • 親子で選択肢を知れば、二択の綱引きから抜け出せる

先生はあなたの味方にできます。「親に伝えるのを手伝ってください」——この一言、いつでも使ってくださいね。