スクールカーストがくだらない3つの理由|現役教員が正直に解説

スクールカーストがくだらない3つの理由|現役教員が正直に解説

「スクールカーストなんて、くだらない」。

そう感じているあなたの感覚は、現役教員として言わせてもらうとかなり正しいです。

でも「くだらない」と分かっていても、教室にいる間は無視できないのがカーストの厄介なところですよね。

この記事では、スクールカーストがくだらないと言える理由を、構造から3つに整理して解説します。

くだらない理由ひとことで言うと
1. 順位に根拠がない人の本質と関係なく決まるラベル
2. 学校生活が楽しくなくなる全員が順位を気にして消耗する
3. 社会に出たら役に立たない卒業した瞬間に無価値になる

モヤモヤを言語化できると、カーストとの距離の取り方が変わります。それでは見ていきましょう。

※できることは 学校に行きたくないときの対処法 にまとめてあります。

くだらないのに、なぜなくならないのか

あなたの感覚は正しいのに、教室からカーストが消えることはありません。

現役教員として理由をお伝えすると、くだらないかどうかと、なくなるかどうかは別の話です。

カーストの強さを決めているのは、その場所にいる時間の長さと、人の入れ替わりのなさです。

スクールカーストが生まれる仕組みの図。自己肯定感が低い状態から、自分を上げる努力ではなく他者を下げる方を選ぶことで無理やり序列が生まれる流れを示している
個人を責める図ではなく、序列が生まれる流れの整理です
場所人の入れ替わりカーストの強さ
日本の中学・高校1年間ほぼ固定。部活で在校時間も長い強い
ヨーロッパの学校在校時間が短く、放課後は別の場所へ弱い
大学授業ごとにメンバーが変わるほぼ生まれない

同じ空間に同じ人間が長くいるほど、小さなやりとりが積み重なって序列が固まります。

つまりカーストは、構造が生んでいます。あなたの努力不足でも、性格の問題でもありません。

なお、スクールカーストの意味そのものは スクールカーストとは?意味と定義 で解説しています。

理由1:順位に根拠がないから

スクールカーストが「くだらない」と思われる理由の1つ目は「カーストの順位に根拠がないから」です。

スクールカーストの地位は極めて曖昧に作られています。

参考:スクールカーストの地位は何で決まる?【9割がこれ!】

人の本質が見られているわけではない

スクールカーストの地位はその人の本質を見られているわけではありません。

特にカースト下位の生徒は「地味」「オタク」などの観点からカースト下位にされることが多いです。

勝手な見た目と雰囲気で、カーストの地位が決められます。

その人独自の良いところが見られるわけではありません。

参考:スクールカーストで最下位・最底辺とされている人の特徴は?

カーストの地位は、ほとんど「人気と思われているかどうか」で決まります。

その人の中身を見られているわけではありません。

人にレッテルを貼るのが失礼

スクールカーストでは、レッテルを貼るため、単純に失礼です。

スクールカーストでは「あの人は1軍だから」や「お前は底辺」などとレッテルを貼ります。

しかも、全く知らない人に対しても「底辺」と聞いて、関わるのをやめたりします。

その人をよく知りもしないうちに、誰かが決めたレッテルが貼られる。

それは失礼だ、と思われても仕方がありません。

100人いたら100通りある人間を、1軍・2軍・3軍に分類してしまう。

そこに、スクールカーストの「くだらなさ」があります。

理由2:学校生活が楽しくないから

「くだらない」と思われる理由の2つ目。

カーストを意識すると、学校生活が楽しくなくなるからです。

スクールカーストを意識すると学校生活が楽しくなくなる理由は以下の2点です。

  • カーストが下がらないか不安
  • 自己肯定感が下がる

それぞれ解説します。

カーストが下がらないか不安

スクールカーストで上位にいる生徒は、カーストが下がらないか不安に感じています。

特に、自分の努力で上位に上がったと思っている人ほど不安です。

カーストが下がらないか、いつも気にしています。

スクールカーストに対して不安を感じている生徒は、常にカーストを意識して、言動・行動をとりがちです。

常に不安に駆られながら、送る学校生活はあまり楽しいものではありません。

カースト上位の生徒は、基本的に学校生活を楽しめます。

ただ、カーストに固執するあまり、不安になることがあります。

自己肯定感が下がる

スクールカースト下位にいる生徒は自己肯定感が下がりやすくなります。

毎日、「地味」「オタク」などと思われ、無視・攻撃などをされるたびに自信を失っていきます。

自信を失うと、どんどん消極的になっていき、成果に恵まれず、さらに自信を失っていきます。

悪循環が起こり、自己肯定感が下がったまま学校生活を送り、卒業後も引きずる可能性があります。

参考:【引きずる?】スクールカースト三軍や底辺のその後の将来は?

根拠のない曖昧なものを気にしても、良いことは起きません。

だから「くだらない」と、よく言われています。

理由3:社会に出ても役に立たないから

「くだらない」と思われる理由の3つ目。

社会に出たとき、ほとんど関係しないからです。

スクールカーストが社会と関係しないことを以下の3つに分けて解説します。

  • 学業がおろそかになる
  • 学校の価値観は狭すぎる
  • カーストの地位は何も保証してくれない

1つずつ解説していきます。

学業がおろそかになる

スクールカーストの地位を追いかけていると学業がおろそかになります。

なぜなら、スクールカーストの順位をあげるのに勉強はあまり関係ないからです。

参考:スクールカーストと勉強や学歴との関係は?【あまり関係ない!】

スクールカーストで上へ行くための要素は以下の通りです。

  • 見た目
  • コミュニケーション能力
  • 恋愛
  • 部活動

参考:【上へ行くには?】スクールカーストで上位になる方法を解説【難しい】

コミュニケーション能力といっても、中身は自己主張の強さです。

自己中心的なだけのことも多く、社会で通用するスキルではありません。

部活も、カーストで上位にいける競技はだいたい決まっています。

そのために、向いていないスポーツを選ぶことになります。

カーストの順位を上げるために、勉強は二の次になります。

そして、社会であまり通用しないスキルばかりが伸びていきます。

クラス中が、将来役に立たないスキルで順位をつけている。

「スクールカーストはくだらない」と思われるのは、当然です。

学校の価値観は狭すぎる

fixedstatus

スクールカーストで大事にされている価値観は社会で大事にされている価値観と比べて、圧倒的に少ないです。

スクールカーストで上位に行くための項目は以下の通りです。

  • 見た目
  • コミュニケーション能力
  • 恋愛
  • 部活動

なんだか少なくない?

社会に出た時の価値観がこんなに少ないはずないよね!

スクールカーストの価値観は、思春期の生徒が判断する価値観です。

どうしてもその年齢で判断できるものに限られます。

社会に出ると、スキル・性格・専門性などの分野にわたって、様々な価値観が存在していることに気づきます。

社会にある多様な価値観を無視して、狭い教室の中だけで序列を決める。

これも「くだらない」と思われる理由です。

カーストの地位は何も保証してくれない

スクールカーストの地位は何も保証してくれません。

大学受験や就職活動で「スクールカースト1軍でした!」などと言っても、無視されるだけです。

社会に出た時に活躍できる人が、たまたまスクールカースト1軍であることはあります。

しかし、スクールカースト1軍だから社会に活躍できるわけではありません。

カースト下位の人も同じです。

スティーブ・ジョブズなどのようにカースト下位の生徒が社会で活躍することは往々にしてあり得ます。

スクールカースト1軍であることも3軍であることも、何ら将来を決定するものではないからです。

参考:スクールカーストは大人になったらどうなる?その後の人生や将来は?

カーストを作る側も、実は苦しい

これは教員として見ていて、はっきり言えることです。

スクールカーストは、自己肯定感が低いから起こります。

自分を上げる努力をするのではなく、他人を下げて相対的に上に立とうとする。それがカーストの正体です。

だから、学力の高い学校ほどカーストは弱いという傾向があります。

下げなくても自分を保てる人は、そもそも他人を下げる必要がないからです。

誰かを下げ続けないと保てない自己評価は、本人にとってもしんどいものです。

上にいるように見える子が、実は一番不安定なことがあります。

そもそも1軍は、実は1人か2人

もう1つ、くだらなさがはっきり分かる話をします。

カーストは、たいてい1人が作ります。

1人が空気を作り、「そうだそうだ」と同調する子が現れ、取り巻きが加わる。

その集団が「うちらずっと友達」という顔をしているので、5人まとめて1軍に見えているだけです。

つまり、クラス全体の空気が、たった1人の不安から始まっているということになります。

その1人が転校したり、進級で離れたりすると、序列はあっさり崩れます。

分かっていても、しんどいときは

頭では分かっているのに、教室にいると気になってしまう。それはあなたが弱いからではありません。

閉じた空間では、誰でもそうなるからです。逃げ場がないと、どうしても意識せざるを得ません。

それでも毎日が消耗するなら、その教室にい続けること自体が原因になっている可能性があります。

人の入れ替わりがある環境に移ると、順位を競う相手そのものがいなくなります。

通信制のN高等学校のように、固定クラスがない学校もあります。

いま決める必要はありません。資料を取り寄せるだけなら無料で、入学の義務もありません。

まずは無料で資料請求

その前に、どんな学校なのかを知っておきたい人は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。

まとめ

まとめましょう。この記事では以下のことを解説しました。

スクールカーストがくだらない理由
  1. スクールカーストの順位は曖昧にできている
  2. 人の本質を見ていない順位に何の意味もないから
  3. スクールカーストに固執すると学校生活は楽しくなくなるから
  4. スクールカーストは将来、何の役に立つものでもないから
  5. むしろカースト上位を目指すことで、根拠のない自信がついたりすることがある

スクールカーストは「くだらない」と思われることは多いです。

なぜくだらないと言えるのか、スクールカーストの実態を知り、言語化することが重要でしょう。

スクールカーストで悩んでいる人は、解決策をまとめたこちらの記事をどうぞ。

参考記事