部活を辞めたい君へ|現役教員が教える辞め方と親の説得

部活を辞めたい君へ|現役教員が教える辞め方と親の説得

辞めたいと思っているのに、言い出せないまま今日も練習に行っている。

先に結論を書きます。辞めるのに、親の協力は要りません

顧問をしている立場から、辞める話が出たときに現場で何が起きているかを書きます。

※できることは 学校に行きたくないときの対処法 にまとめてあります。

部活を辞めたいとき先生が聞くこと

生徒が「部活を辞めたい」と言ってきたとき、私が最初に聞くのはこれだけです。

「なんで辞めたいんですか」

引き止めるために聞いているわけではありません。理由によって、話す内容がまったく変わるからです。

だから、うまく説明できなくても大丈夫です。整理は一緒にやります。

本当の理由は、たいてい1つ

部活を辞めたい理由として言われるのは忙しい、しんどい、両立できないといったものですが、話していくと一番奥にあるのはうまくないから、できないからという理由であることが多いです。
できないことを続けるのはしんどい

辞めたい理由として言われるのは、だいたいこのあたりです。

  • 忙しい
  • しんどい
  • 勉強と両立できない
  • 人間関係

どれも本当のことだと思います。ただ、話していくと、もっと奥に別の理由があることが多いです。

うまくないから。できないから

ここに行き着く子が、いちばん多いです。

それは、恥ずかしいことではない

できないことを続けるのは、しんどいです。当たり前です。

毎日、自分ができないところを確認しに行っているようなものだからです。

それを「根性がない」で片付ける人がいますが、私はそう思いません。

向いていないことに時間を使い続ける方が、よほどもったいないと思っています。

顧問が辞めさせないことはある

正直に書きます。顧問が辞めさせてくれないケースは、実際にあります。

そういうときにどうするか。

担任に言ってください。顧問と担任は別の人です。

担任から話が入れば、それは学年の話になります。顧問ひとりの判断では終わらなくなります。

辞めた後、少し気まずい

ここは期待させずに書きます。辞めた直後は、少し気まずいです。

元の部員とも、顧問とも、しばらくは目を合わせにくい空気になります。

特に、もともと仲が良くなかった相手ほどそうなります。

ただ、これは時間が解決する種類のものです。

学年が変わるころには、ほとんど誰も気にしていません。

進路に影響する場合、しない場合

「途中で辞めたら内申や進路に響くのでは」と心配する人が多いので、はっきり書きます。

進路の種類影響
指定校推薦・公募推薦など面接があるもの聞かれることがある
一般入試など面接がないものほぼ関係ない

面接で聞かれた場合も、聞かれているのは「辞めたこと」ではありません。

辞めたあと、何をしていたかです。

辞めて空いた時間で何かをしていれば、それは弱点ではなく、話せる材料になります。

辞めるタイミングの決め方

「区切りまで待った方がいいですか」とよく聞かれます。

正直に言うと、カレンダー上のベストな時期はありません。

あるとすれば、これです。

辞めて何をしたいのかが、自分の中で決まっている時

「とにかく辞めたい」だけで辞めると、空いた時間をどう使うか決まっていないので、あとで揺れます。

逆に言えば、次にやることが1つ決まっていれば、いつ辞めても大丈夫です。

親が反対しているとき

いちばん多い相談がこれです。順番に整理します。

まず、事実の確認

部活を始めるときは、道具代や遠征費がかかります。だから親の協力が必要でした。

では、辞めるときはどうでしょうか。

お金はかかりません。だから、協力は要りません

これは冷たい話ではなく、単純な事実です。

ただし、聞くことは聞く

そのうえで、1つだけやってほしいことがあります。

親が、あなたの何を心配して反対しているのかを聞くことです。

体力が落ちること。生活が乱れること。友達が減ること。進学に響くこと。

理由がわかれば、そのうちのどれを引き受けるかを、自分で決められます。

そして、こう思っておいてください。

自分は、そのデメリットを受け入れたうえで辞める決断をした

そう考えられていれば、あとから人のせいにしなくて済みます。

部活以外がしんどいなら

ここまでは部活の話でした。

ただ、部活を辞めても学校自体がしんどい、という場合は、別の話になります。

同じ教室に毎日通うこと自体が合っていないなら、部活を辞めても状況は変わりません。

通信制高校のように、毎日通わずに高卒資格を取れる学校もあります。

ネット部活のように、好きなことでつながる形の部活がある学校もあります。

いま決める必要はありません。資料を取り寄せるだけなら無料です。

辞めたあとに何をするか。その候補が増えるだけでも、決断はしやすくなります。

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その前に、どんな学校なのかを知っておきたい人は N高等学校ってどんな学校? をどうぞ。

まとめ|辞めるのに許可は要らない

  • 先生が聞くのは「なんで辞めたいのか」だけ。引き止めるためではない
  • 本当の理由は「うまくないから」であることが多い。恥ずかしいことではない
  • 顧問が辞めさせないときは、担任に言う
  • 面接がある進路では聞かれることがある。ただし問われるのは辞めた後に何をしたか
  • ベストな時期は「辞めて何をしたいかが決まっている時」
  • 始めるのにはお金が要るが、辞めるのに親の協力は要らない

辞めることは、逃げることとイコールではありません。

時間の使い道を、自分で決め直すだけです。

参考記事